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小室哲哉容疑者ら逮捕 著作権巡り5億円詐取認める

2008年11月4日

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写真逮捕され大阪拘置所に入る小室哲哉容疑者=4日午前11時45分、大阪市都島区、飯塚晋一撮影写真フラッシュを浴び大阪地検に入る、小室哲哉容疑者(車中中央)を乗せたワゴン車=4日午前8時10分、大阪市福島区、南部泰博撮影

 大阪地検特捜部は、90年代に多くのヒット曲を生んだ音楽プロデューサーの小室哲哉容疑者(49)=東京都港区=が自作曲の著作権のうその譲渡話を持ちかけ、兵庫県芦屋市の男性投資家(48)から5億円をだまし取った疑いが強まったとして、4日朝、関係者2人とともに詐欺容疑で逮捕した。小室容疑者の自宅なども家宅捜索した。特捜部によると、3人とも容疑を認め、小室容疑者は「間違いない。申し開きすることは何もない。責任をとって弁償したい」と述べているという。

 小室容疑者は06年の事件当時、海外での音楽事業の失敗などで借金が数十億円にまで膨らんでいたという。特捜部は小室容疑者が借金返済の必要に迫られ、自らの知名度と、権利関係が複雑に絡み合う著作権の仕組みを悪用して多額の金をだまし取ったと判断。前例のない音楽著作権をめぐる大型詐欺事件の摘発に踏み切った。

 ともに逮捕されたのは、小室容疑者が取締役を務めている芸能プロダクション会社「トライバルキックス」の社長、平根昭彦容疑者(45)=東京都港区=と、同社監査役で広告会社代表の木村隆容疑者(56)=東京都中野区。

 特捜部によると、小室容疑者ら3人は、日本音楽著作権協会(JASRAC)が管理する小室容疑者の自作の曲や歌詞など806曲の著作権の売買代金の名目で金をだまし取ることを計画。実際はすべての著作権がレコード会社側などに譲渡され、そのうち主な約300曲の著作権をトライバルキックスなど2社に二重譲渡していたのに、小室容疑者がすべて所有しているように装ったうえで、06年8月7日、それらを10億円で譲渡する内容の仮契約を投資家と結んだとされる。この際、小室容疑者は「JASRACに登録済みの806曲は全部僕に著作権があります」などとうそをついたという。

 さらに「離婚した元妻による著作権の使用料収入の差し押さえを解除するための費用」という名目で、10億円のうち5億円を前払いするよう投資家に要求。2日後の同月9日以降、この投資家を小室容疑者に紹介した木村容疑者の会社名義の口座を経由する形で、トライバルキックスの口座に計5億円を2回に分けて振り込み入金させ、だまし取った疑いがあるという。

 特捜部は、小室容疑者が譲渡済みの著作権を投資家に改めて譲渡する権限はなかったと判断。入金された5億円についても、実際には差し押さえ解除の費用には使っておらず、小室容疑者に資金を貸し付けていた木村容疑者への返済分1億5千万円と、別の貸主への3億5千万円の返済にすべて充てられたとしている。

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