現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 映画・音楽・芸能
  4. 芸能一般
  5. 記事

小室被告に5年求刑 詐欺事件、被害の投資家に謝罪

2009年4月23日

印刷

ソーシャルブックマーク このエントリをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真大阪地裁に入る小室哲哉被告=23日午前8時14分、大阪市北区、小玉重隆撮影

 自作の806曲の著作権をめぐり、うその譲渡話を男性投資家(49)に持ちかけて5億円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われた音楽プロデューサー小室哲哉被告(50)の第3回公判が23日、大阪地裁であり、検察側は懲役5年を求刑した。小室被告は初めての被告人質問で「放漫な生活がすべてを変えてしまった」と述べ、謝罪した。弁護側が執行猶予付きの判決を求めて結審し、判決は5月11日に言い渡される。

 小室被告側は3月、被告の楽曲を販売してきた「エイベックス・グループ・ホールディングス」(東京)の松浦勝人(まさと)社長(44)の支援で被害額を含め6億円余りを投資家側に弁償している。しかし、検察側はこの日の論告で「多額の借金を繰り返し、返済のために犯行に及んだ経緯と動機に酌量の余地はない」「被害弁償は済んでいるが、世間の注目にさらされ、精神的被害を受けた被害者の処罰感情はなお厳しい」と述べた。

 23日の公判では、杉田宗久裁判長の異例の訴訟指揮で、弁護人席に座る小室被告が、検察側証人として証言台に立った投資家のそばに近づき、「申し訳ありません」と頭を下げた。杉田裁判長が「被告の謝罪を酌んでくれますか」と問うと、投資家は「気持ちは受け止めます」と述べた。

 小室被告は弁護側の被告人質問で逮捕後の拘置所生活を振り返り、「大変厳しかった。3歳でバイオリンを習い始めてから、音楽にまったく触れなかったのはこの時だけ。更生しなければ、全身全霊で音楽をつくれないと思った」と述べた。検察側が実刑判決だった場合の覚悟を問うと、「当然考えています」と答えた。

 弁護側は、刑の軽減を求めるファンら6千人の署名を提出し、最終弁論で「寛大な刑を求める声は極めて大きい」と訴えた。

 検察側によると、小室被告は自らが取締役を務める芸能事務所「トライバルキックス」監査役(57)=詐欺の罪で起訴=らと共謀。06年8月、自作806曲のうち793曲をレコード会社側などにすでに譲渡していたのに、投資家に「全部僕に著作権があります」などとうそをつき、購入代金10億円の前払い金名目で5億円を詐取したとされる。

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内