ゆるキャラ、萌(も)えキャラともてはやされるキャラクターブームの陰で、制作者たちは案外、生みの苦しみを感じている――。そんな調査結果がまとまった。
ベンチャー企業「ロフトワーク」が今秋、全国のグラフィックデザイナーやイラストレーターらにアンケートし、約200人から回答を得た。
ご当地戦隊にお宮参り、「エコ」まで、キャラの発注内容はさまざまだ。制作をしたことがある4人中3人が困難を経験。うち3割が「ただかわいいの、目立つの、と要望があいまい」「あからさまに有名キャラをまねろと言われた」など発注者とのすり合わせに苦労していた。
デザインが完成した後も、「ポーズを変えられた」「勝手にアニメ化されそうになった」など悩みは尽きない。滋賀県彦根市の「ひこにゃん」騒動と似たようなトラブルも報告された。
ロフトワークの林千晶取締役は「大ヒットが出る一方、発注者が一般企業や自治体にまで拡大した結果、最低限必要な目的と対象すらあいまいになったのでは」と話す。(渡辺志帆)