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小金沢昇司、認知症の母に捧げる歌声

2008年9月1日

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 演歌歌手小金沢昇司(50)が8月31日、神奈川・大和市の老人ホーム「ひまわりの郷」でミニコンサートを行った。母正子さん(79)が入所する施設の納涼祭で、施設側からの打診に「自分の歌で喜んでもらえるのなら」と即決した。

 5年前に認知症の症状が出始めた正子さんは、3年前に歩行が困難になり、約2年前から同ホームに入所。小金沢は仕事の合間を縫って、できる限り会いに行っている。

 「体調の波があって、僕のことが分かる日もあれば、そうでない日もある。しっかりした答えが返ってくると逆に辛い。これなら自宅に戻れるんじゃないかと錯覚しちゃう。現実は違うんでけすど…」。

 入所者や家族ら約200人を前に披露したのは7曲。母への思いをつづった曲「オモニ〜母へ〜」には、「僕を しかって もう1度」という歌詞があり、「僕の今の思いそのままの曲です」。ラストの「ありがとう…感謝」では、「ここにいる皆さんに感謝の気持ちを込めて」と声を張り上げた。介護の大変さを身をもって知る小金沢の言葉に、会場のあちこちからすすり泣きの声が聞こえる。

 「おふくろもいるし、泣いちゃって歌えないかとも思ったけど、みなさんがしっかり見つめてくるから力を込めました。逆にパワーをいただいた」。

 涙をこらえて歌いきった小金沢。ステージの後は、差し出された多くの手を笑顔で握りかえした。

 偶然にもこの日が50歳のバースデー。人生の節目の日、マザコンを公言する小金沢の周りに、熱い涙と笑顔のひまわりが咲き誇った。

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