6月25日に不安定狭心症で倒れ、春の全国ツアーを途中で中止した歌手松山千春(52)が21日、出身地の北海道足寄町で復帰した。「元気になったら、まずは足寄からスタートしたい」。復活の秋の全国ツアー初日は、故郷凱旋(がいせん)に決めていた。関係者は「復帰はもう少し見送るべきでは」と心配したが、1日も早く元気な姿を見せたかった。
開町100年で盛り上がる足寄での公演は、88年9月23日の足寄西小学校以来20年ぶり。千春を描いた映画「旅立ち〜足寄より」の公開も重なり、機は熟していた。「今回は映画もあるし、地元で盛り上がってくれている。まさか32年も歌っているとは思ってもみなかったが、足寄町の人たちへの感謝の気持ちと、成長した自分を少しでも見てもらい、一緒に同じ時間を過ごしたかった」。コンサートは「足寄より」で幕を開け、「季節の中で」や新曲で映画「旅立ち」の主題歌「我家」など、1500人の町民を前に14曲を熱唱した。
千春の自伝的小説「足寄より」を映画化した同映画は、東京国際映画祭の「ある視点」にノミネートされている。11月22日から北海道で、来年1月24日から全国で公開される。