北野武監督(61)がギリシャで開催中の第49回テッサロニキ国際映画祭で18日、ゴールデン・アレクサンダー名誉賞を受賞した。革新的な作品を撮り続け、映画界に貢献したことが評価された。東欧最大規模、歴史ある映画祭で名誉賞を受賞したのは、ピーター・グリーナウェイ、ビム・ベンダースらに次いで5人目で、日本人の受賞は初。欧州ではベネチアやカンヌ映画祭の常連で「キタニスト」と呼ばれる熱狂的なファンも多い。北野監督の欧州全土での人気があらためて証明された。
授賞式で北野監督は、トロフィーを掲げて喜び「歴史あるこの国の皆さんに、こうした賞をいただけてうれしい。もっと素晴らしい監督になってこれからもやっていきたい」とスピーチした。新作の「アキレスと亀」も上映された。
北野監督人気は欧州だけでなく、03年にトロント映画祭で「座頭市」が最高賞に当たる賞を受賞したほか、ブラジル、オーストラリア、ニューヨークの映画祭での受賞もあるが、欧州での実績は群を抜いている。
テッサロニキ国際映画祭ではこれまで、コンペティション部門最高賞に当たるゴールデン・アレクサンダー賞に、杉森秀則監督の「水の女」、高橋陽一郎監督の「水の中の八月」が選ばれたことがある。