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笑いに深さと感動を お笑い芸人 はんにゃ

2009年12月4日

写真はんにゃ=郭允撮影

 変なリズムに乗せて腕をひねらせたり、体を跳びはねさせたりする「ズクダンズンブングンゲーム」というネタをご存じか。特に細面の金田哲(23)が繰り出す身のこなしが軽やかで、コント55号やナインティナインの系統とも言われる。

 川島章良(27)と金田による「はんにゃ」の笑いは、子どもや若者に受け入れられやすい。テレビのコントでも、先輩風をふかせたり、オドオドしたりする人の動きをデフォルメし、キャラを際だたせてきた。

 ただ、「反射神経」だけではないのだ。彼らの新鮮さを見たのは今年夏、渋谷で1500人を集めた単独ライブ。「ライブでは、普段やっていない感じのネタが多いですね」と金田。

 「ファンタジー組長」というコント。風船が飾られたメルヘンチックな場所で、金田演じるヤクザの組長に対し、「ファンタジー組をやめたい」と川島が切り出す。「ファンタジーやめるということは、現実に戻るということやで」という説得に、言葉の使い方の面白さを感じた。金田は「メッセージ性を入れてみようと。単純に笑いだけじゃなく、感動もある」。「深いですよね」と川島。

 金田が肉じゅばんを着たマッチョな生徒「マチョダ」になるコント「転校生」などは、動きで笑わせる内容だったが、10本のネタは全体的に試行錯誤があったそうだ。ネタを作っている金田は「違うコントを練習していたが、どんどんころころ変わって」。ネタの台本は普段、「作らない」(川島)というが、今回の単独ライブに向けては作ったらしい。

 もともとボケとツッコミは、はっきり決めていないという。「両方ボケ、両方ツッコミかもしれない。どっちもできないから両方やるみたいな、お互い」と金田。くだらないことが好きだと強調され、「訳わかんないけど、なんかおもれえ」ということに気を使っている。

 人気の背景には、金田がファン投票で選ぶ今年の吉本芸人の「男前」ランキングで2位という要素も。川島は最初、「ボクはイケメンじゃないので」と控えめだったが、ライブで映し出された川島の昔の写真はイケメンでした、と言うと「今も」と切りかえされた。ともに連続ドラマ「ブザー・ビート」に出演し、活躍の場を広げている。

(文・岩本哲生 写真・郭允)

    ◇

 はんにゃ(かわしま・あきよし=写真下 82年生まれ。かなだ・さとし 86年生まれ) 吉本興業グループの養成所で出会い、05年結成。単独ライブを収録したDVD「はんにゃチャンネル開局!やっちゃうよ!!」が9日に発売。

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