まねき看板が披露され、集まったファンたちと一緒に手締めした=26日午前、名古屋市中区の御園座、佐藤慈子撮影
東海地方に秋の訪れを告げる風物詩、名古屋・御園座の「まねき上げ」が26日午前、歌舞伎界の重鎮で人間国宝の中村富十郎さんと2代目を襲名した気鋭俳優の中村錦之助さんも駆けつけてにぎやかに行われた。
10月の歌舞伎公演「顔見世(かおみせ)」の出演俳優名などを勘亭流で黒々と書き上げた「まねき看板」を劇場壁面に掲げて公演の成功を祈る行事。
富十郎さんや錦之助さんが「みなさまに満足していただける立派な舞台になるよう、一生懸命つとめます」とあいさつし、劇場幹部らと34枚の看板に塩を投げて「吉例顔見世 千秋万歳 大々かのう」「ヤー、ヤー、ヤー」。鏡開きの後、見物客約400人と一緒に手締めをして前景気をあおった。
44回目の今年は錦之助さんの襲名披露興行でもあり、坂田藤十郎さん、坂東三津五郎さんらの人気俳優も出演、「金閣寺」や「河内山」など8演目で極彩色の歌舞伎絵巻を繰り広げる。(桐山健一)