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歌舞伎座、装飾を抑え現代風に 建て替え計画案提出

2009年1月28日

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写真建て替えられる歌舞伎座=27日午後、東京・銀座、林敏行撮影写真歌舞伎座の完成予想図

 歌舞伎専門の劇場「歌舞伎座」(東京・銀座)の建て替えで、新劇場の外観が派手な装飾を抑えたデザインに生まれ変わる。親会社の松竹が、都に建て替え計画案を提出した。当初は今の外観を忠実に継承する方針だったが、石原慎太郎都知事から、「銭湯みたい」と物言いがつき、見直したという。

 歌舞伎座は1924年に建てられたが、太平洋戦争の空襲で大きな被害を受けた。50年に改修し、2002年に国の登録有形文化財に指定されたものの、老朽化で松竹が建て替え方針を示している。

 計画案によると、今の建物は解体し、新劇場と高さ150メートル(29階)のオフィスビルを併せた複合ビルとなる。屋根の弓状になった唐破風(からはふ)や左右に突き出した入り母屋造りの特徴を生かす一方、白壁の多くはガラス張りや縦格子に変わる。唐破風に飾り金具や彫刻など装飾はつけず、軒を飾っていた組み物も簡素にする。

 松竹は05年、新劇場の外観について、ビルを建てても現在の歌舞伎座の原型となった太平洋戦争前の建物を復元すると説明していた。だが、計画に携わった伊藤滋・早大特命教授らによると、事前調整段階で石原知事から「銭湯みたいで好きじゃない」「オペラ座のようにしたほうがいい」などと注文がついた。

 松竹は一時、劇場をまるごとビルの壁で覆う案も検討した。しかし今度は役者から「歌舞伎座の雰囲気が変わってしまう」と反対され、今回のデザインにたどりついたという。07年着工、10年完成の当初予定から、10年着工、13年開場にずれこむ見通しだ。知事周辺は「建て替えに反対したわけではない。ただ劇場とビルの調和がとれていなかった」と話す。

 計画案には、地下鉄東銀座駅から直結する地下の広場や大型の公共地下駐車場、劇場の屋上に外国人らをもてなす庭園の整備も盛り込まれている。歌舞伎座は来年4月まで「さよなら公演」を催し、工事中は新橋演舞場や大阪松竹座などで代替興行をする。(根本理香)

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