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東の団十郎・西の藤十郎が共演 来月3日から国立劇場

2009年10月17日

 東西の古典歌舞伎が堪能できる公演が、11月3日から東京・三宅坂の国立劇場で行われる。東の市川団十郎、西の坂田藤十郎が、ともに持ち味を発揮する。「江戸、上方それぞれの芝居の規範となる舞台にしたい」。2人は口をそろえる。

 2人とも初代は歌舞伎史に残る元禄期の名優だ。団十郎は江戸荒事を、藤十郎は上方和事を大成した。

 当代の団十郎は舞台にいるだけで芝居の枠組みを提示するような器の持ち主。藤十郎は年を経るごとに柔らかな若さを輝かせる。初代の芸風は確実に継承されている。

 演目は「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」「外郎売(ういろううり)」「大津絵道成寺(おおつえどうじょうじ)」。

 「傾城反魂香」は近松門左衛門作の義太夫狂言。主役の浮世又平は出世がかなわぬ現実に直面し、妻のおとくと死を覚悟する。

 「この場面、自然と感情が徐々に高揚してくる。近松の深さのようなものがある」と、おとく役の藤十郎。又平役の団十郎は「山城屋のお兄さん(藤十郎)と一緒だと、恋人同士の気持ちに似た何かがにじみ出す。それを感じ取ることが大事」という。

 「外郎売」は市川家の歌舞伎十八番の一つ。団十郎にとっては、闘病生活から復帰した06年5月に演じた思い入れのある作品だ。「大津絵道成寺」では藤十郎が男女5役を踊り分ける。

 藤十郎は「300余年前の初代同士のきずなが、現代でもぴたっと合うような公演にしたい」と話す。

 11月26日まで。ほかに坂東彦三郎、中村芝雀らが出演。1500〜1万2千円。電話0570・07・9900(劇場)。(米原範彦)

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