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猿之助四十八撰の1つ「四谷怪談忠臣蔵」を一門が上演

2010年3月21日

写真「四谷怪談忠臣蔵」の上演にあたり、赤穂浪士ゆかりの泉岳寺を訪ねた猿之助一門の面々=米原写す

 歌舞伎俳優の市川猿之助が手がけた重要な作品が「猿之助四十八撰(しじゅうはっせん)」として集大成された。これを記念して4月1日から東京・新橋演舞場で、四十八撰のひとつ「四谷怪談忠臣蔵」が通し上演され、猿之助一門が奮闘する。

 猿之助による新作や復活作、新演出作品などを精査し、48作を選んだ。1980年代に演劇界を刺激した「ヤマトタケル」などのスーパー歌舞伎も含まれている。

 88年に定めた「猿之助十八番」は発展的に解消するが、猿之助家に伝わる「猿翁十種」(64年)や「澤瀉(おもだか)十種」(75年)は併存させる。

 猿之助は「一門はもとより多くの若い俳優によって上演されていくことを望んでいます」との談話を出した。総領弟子の市川右近は「師匠と一門の血と汗のにじむ思いが『四十八撰』の形となり光栄だ。師匠の志を受け継ぎ、後世に伝えようと思う」と話す。

 「四谷怪談忠臣蔵」は03年に初演された。四谷怪談、忠臣蔵の両作を再構成して80年に上演された「双絵草紙(にまいえぞうし)忠臣蔵」を、さらに磨き込んだ作品だ。

 「見どころの連続で、何トンという量の本水も使う。フレッシュに届けたい」と右近はいう。

 23日まで。ほかに市川笑也、市川猿弥、市川春猿らも出演。3千円〜1万4千円。電話03・5565・6000(松竹)。(米原範彦)

     ◇

 ■猿之助四十八撰の一覧

 「猿之助四十八撰」は次の通り。

 【復活通し狂言十八番】金門五三桐▽金幣猿島郡(きんのざいさるしまだいり)▽加賀見山再岩藤(ごにちのいわふじ)▽南総里見八犬伝▽小笠原諸礼(しょれいの)忠孝(おくのて)▽雙生(ふたご)隅田川▽君臣船浪(きみはふねなみの)宇和嶋▽慙(はじ)紅葉汗顔見勢(あせのかおみせ)▽二十四時(じゅうにとき)忠臣蔵▽独道中(ひとりたび)五十三駅(つぎ)▽天竺徳兵衛(てんじくとくべえ)新噺(いまようばなし)▽当世流(とうりゅう)小栗判官▽御贔屓繋馬(ごひいきつなぎうま)▽菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)▽重重人重(じゅうにひとえ)小町桜▽四天王楓江戸粧(もみじのえどぐま)▽四谷怪談忠臣蔵▽競(はでくらべ)伊勢物語【猿之助新演出十集】太平記忠臣講釈▽傾城反魂香(はんごんこう)▽新舞台水昇(みずや)鯉滝▽奥州安達原▽義経千本桜▽黒手組曲輪(くるわの)達引(たてひき)▽敵討天下茶屋聚(てんがぢゃやむら)▽於染(おそめ)久松(ひさまつ)色読販(うきなのよみうり)▽摂州(せっしゅう)合邦辻(がっぽうがつじ)▽国性爺(こくせんや)合戦【華果(かか)十曲】橋弁慶▽奴道成寺▽望月▽景事杉酒屋(けいごとすぎさかや)▽太閤三番叟(さんばそう)▽流星(りゅうせい)▽鬼揃(おにぞろい)紅葉狩▽大江山酒呑童子▽日本振袖始(はじめ)▽華果西遊記【新作・スーパー歌舞伎十番】ヤマトタケル▽リュウオー▽オグリ▽八犬伝▽カグヤ▽オオクニヌシ▽新・三国志▽同II▽同III▽新・水滸伝(すいこでん)

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