【動画】新しい歌舞伎座で使われるLED照明がお披露目=遠藤真梨撮影 |
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【西本ゆか】絹の衣装に金銀の糸、白塗りの目元を染める紅。来春開場する新しい歌舞伎座(東京・銀座)は伝統の色が最も映えるロウソクの炎色を目標に、照明を省エネ効果のあるハロゲン球やLEDに一新する。山梨県市川三郷町の歌舞伎文化公園ホールで16日、舞台を実際に照らす検査が行われた。
白熱電球の製造中止を視野に、舞台照明を消費電力が10〜15%少ないハロゲン球に変更。白くまばゆい光を温かい色調に近づけるため試作を重ねた。従来ハロゲン球だった色つきの照明には、20分の1まで省エネとなるLED器具を導入。繊細な調光が必要な演劇専門劇場では初めてという。
製作した丸茂電機(東京)は1924年に再建した当時の歌舞伎座のため国産第1号の商業大劇場用舞台照明を開発したパイオニア。「伝統を技術で照らした祖父の光を私が受け継げて幸せ」と丸茂正俊社長。
ただ「ハロゲンの光はまだ白く達成度は90%。100%になるまでは、たとえ開場しても白熱球を使う」と、歌舞伎座を45年照らしてきた照明プランナー、池田智哉さんの目は厳しい。来年4月2日の柿葺落(こけらおとし)に間に合うか。ぎりぎりまで挑戦が続く。