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日本舞踊協会、一丸で新作「戀するフリ 古今舞踊抄」

2009年7月12日

写真拡大右から岩下尚史、花柳寿南海、市川団十郎、花柳壽楽、尾上菊之丞、松本錦升

 日本舞踊の各流派が集う日本舞踊協会による新作公演「戀(こい)するフリ 古今舞踊抄」が16〜20日に東京・三宅坂の国立劇場小劇場で上演される。従来の新作公演は協会の有志による企画だったが、約40年ぶりに協会全体で取り組むという。

 「戀するフリ」は、「おとづれる恋」を描く曲「常世波」、「うべなう恋」を表現する「椛の曲」など神代から現代までの恋模様を9景で見せる。台本は「芸者論 神々に扮することを忘れた日本人」の著者、岩下尚史。「各時代の演劇、説話、文芸作品を題材にし、四季の循環と恋の移ろいを重ね合わせる趣向でつくった」と説明する。

 協会は67年から毎年、「創作舞踊作品公演」「創作舞踊劇場公演」として新作を発表してきた。斬新な作品もあったが、近年は新奇に走りすぎて伝統性が薄らぎ、やや低迷感が漂っていた。今回、会場を東京・ルテアトル銀座から移し、制作を主に若手、中堅にゆだねたのは、刷新の意欲の表れだ。

 演出は三代目花柳壽楽、振り付けは藤蔭静枝ら。作曲は今藤長龍郎。出演する花柳寿南海は「若い演出家、振付家のもと、どうなるか楽しみ」という。市川流宗家の市川団十郎は「一つの記念碑として後世に残るような作品になれば」と話す。

 制作は尾上菊之丞、松本錦升(市川染五郎)ら。橘芳慧、藤間藤太郎らも出演。5500円、7500円。電話03・3533・6455(協会)。(米原範彦)

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