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日本舞踊に新風を 実力派5人、流派超え上演

2009年9月12日

写真拡大五耀会の面々。左から若、蘭黄、箕乃助、基、寿楽=米原写す

 日本舞踊の実力派が流派を超えて集った「五耀会」が14日、東京の国立劇場大劇場で公演をする。日本舞踊は鍛え上げられた技があるにもかかわらず、人気のうねりをつくり出せないでいる。そんな閉塞(へいそく)状況に風穴を開けることを、五耀会は目指している。

 面々は西川箕之助、花柳寿楽、花柳基、藤間蘭黄、山村若の5人。今後も東京、大阪を中心に年1回程度、公演を続ける考えだ。

 会は、2年ほど前に箕乃助と蘭黄が日舞の将来を話し合ったことがきっかけで立ち上がった。「先輩たちの時代以上に日舞の社会的認知は低い。『幕外へのアピールを何とかしないと』との危機感から始まった」と箕乃助。

 蘭黄は「いま着手しないと次世代につながらない、と思った」。個人的な交流のある他の3人もほどなく同意した。

 演目は古典から新作までとりそろえる。上方舞「葵の上」を舞うのは若。「多くの人に分かりやすい作品。上方舞など日舞には色々なジャンルがあることを知っていただきたい」

 蘭黄らは華やかな衣装をまとって歌舞伎舞踊の「浜松風」を踊る。新作舞踊「一人(いちにん)の乱」は先代寿楽が初演した佳作。当代は「男性同士の尊敬の念が描かれている。古典的な作品にしていきたい」と話す。

 演出家の植田紳爾の新作「七福神船出勝鬨(しちふくじんふなでのかちどき)」は今回が初演。5人そろって出演する。基は「ユーモアに富み、明るく楽しい舞踊。深刻な不況を吹き飛ばそう、との思いを込める」と話す。

 午後6時開演。3千〜8千円。電話03・3404・6928(五耀会)。(米原範彦)

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