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関東大震災と戦災をくぐり抜け、築100年を超えた能楽堂が東京都杉並区にある。大地震で倒壊の危険があると判明、募金に支えられた耐震工事が実現した。能楽堂の2世紀目の歩みはぐっと力強くなった。
杉並能楽堂は1910(明治43)年に東京・本郷に建てられた。関東大震災を耐え抜いたが、昭和金融恐慌で地主の企業が破綻(はたん)し29(昭和4)年に杉並区和田へ移転。太平洋戦争中は空襲の火が近くまで迫ったが、焼失は免れた。野上記念法政大学能楽研究所によると、都内の能楽堂では、靖国神社のものに次いで2番目に古いという。
大蔵流狂言山本家の拠点のほか、大学サークルの発表の場にも使われる。東京大学観世会と東大観世OB会もそんな団体の一つ。