ステージレビュー
2009年9月4日
宝塚歌劇団を今春退団した元・星組トップスター、安蘭けい主演で話題の The Musical「AIDA アイーダ」。8月29日に東京で開幕したこの舞台を、アサヒ・コム「プレミアム・ベーシックパック」(月額525円)購読者から抽選で選ばれた6人の「アイーダ・レポーター」の方々に観ていただいています。レポートは順次「ベーシックパック・スター★ファイル」に掲載していきますが、最初に届いた「yukiesan」のレポートをアサヒ・コム舞台ページで紹介します。
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満足・納得・二重丸(^O^)/
幕が開き目に飛び込んだのは壁画と同じ半裸のラダメス。「裸だ!」とびっくりする事から観劇が始まった。話自体も、印象も宝塚版より穏やかになった。
宝塚版の声高な「平和」アピールにはいささか過食気味であったが、今回それを抑えたため人物の気持ちが伝わり余韻を残した。また、男役がシャウトに近く歌った歌を、男性の声で豊かに聴かせそれが耳に優しい。
安蘭さんは、宝塚では声がベタツキ気味で女々しい感があった。しかし男性相手の今回は、凛としていて激しさを持った姿はそのままでも、とても素直でスッと此方に入ってくる。とても納得のいくアイーダだ。ラダメスに「エジプトを捨てる気なの?」と聞く彼女は初心な乙女。死に赴く時「未だ出来ることがあるわ」とラダメスを見つめる眼差しは慈母の様。歌唱も、「アイーダの孤独」はとても綺麗なソプラノで歌いだし、「私は愛する」はこの舞台の白眉で、力強く説得力ありその姿も美しく素晴しい。安蘭さんの男役はとてもaddictiveで、その瞳を見ると心掴れ歌声は何時までも耳に残る麻薬の様であった。今度はどの様な形容の女優になるのだろう。芝居も歌も、もっと素晴らしいものを手に入れる事だろう。だから三重丸はその時までしまっておこう。
伊礼ラダメス、綺麗な人だ。甘いマスクに甘い声。本当に二枚目である。だからラブシーンはとても良い。大きくて優しいからアイーダが可憐で素敵なシーンになっている。この「素敵さ」があっての「切なさ」だ。声も豊かで堂々と歌い上げるのは上手で立派だ。ただ将軍であるならもっと「漢」であってほしい。また悲しみ・不安といった部分の表現が薄いように感じる。特にピアノ(弱音)で歌うところはみな同じになってしまう感がある。
ANZAアムネリスはその口跡から檀れいを想わせるが、とても可愛い王女だ。最後の台詞では、辛い気持ちが十二分に伝わってきて思わず涙してしまった。熱演だ。
他の共演者も達者な方達ばかりで、皆が揃う「三度の銅鑼」は劇場を揺るがす迫力で聴き処だ。と同時に宝塚で演じていらした専科の方々も凄かったなぁとも思った。幕が下りた後のオケの演奏が楽しい。大成功だ。良いものを観せてもらった。また観たいなと思いながら劇場を出た。(yukiesan)
ベルばらKidsや韓国芸能ニュースなど情報満載のアサヒ・コム プレミアム・ベーシックパック(月額525円)のスター★ファイルに、アイーダ・レポーターの劇評全文を順次掲載していきます。アイーダ・レポーターは、ベーシックパック購読者を対象に募集し、抽選で選ばれた計6人(東京公演3人、大阪公演3人)の皆様です。
◆The Musical「AIDA アイーダ」(宝塚歌劇「王家に捧ぐ歌」より)
《東京公演》2009年8月29日(土)〜9月13日(日)、東京国際フォーラム・ホールC
《大阪公演》2009年9月18日(金)〜10月4日(日)、梅田芸術劇場・メインホール
出演:安蘭けい/伊礼彼方、ANZA/光枝明彦、沢木順、宮川浩、林アキラ/ほか
脚本・演出:木村信司(宝塚歌劇団)
作曲・編曲・音楽監督:甲斐正人
⇒詳しくは、The Musical「AIDA アイーダ」公式サイトへ