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インタビュー

安蘭けい、退団後初のブロードウェイ・ミュージカル

2010年11月17日

  • 文・さかせがわ猫丸 写真・岸隆子
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写真:「ワンダフルタウン」に出演の安蘭けい=撮影・岸隆子拡大「ワンダフルタウン」に出演の安蘭けい=撮影・岸隆子

写真:「ワンダフルタウン」に出演の安蘭けい=撮影・岸隆子拡大「ワンダフルタウン」に出演の安蘭けい=撮影・岸隆子

 宝塚歌劇団元トップスターで女優の安蘭けいが、ブロードウェイ・ミュージカル「ワンダフルタウン」に出演している。

 巨匠レナード・バーンスタインが音楽を手がけ、1953年の初演でトニー賞5部門を受賞、2003年にはダンスミュージカルとして再演され、トニー賞振付賞を受賞した名作だ。ダイナミックな歌とダンスで魅せるミュージカル・コメディーで、今回が日本初上演。安蘭は作家を目指してニューヨークへやってくる主人公ルースを演じる。宝塚退団後もコンサートや舞台など、さまざまな分野で精力的に活躍する安蘭に、公演への意気込みや近況などを聞いた。

 宝塚時代、正統派男役として一時代を築いた安蘭は、2009年4月に退団後、「The Musical AIDA アイーダ」の舞台を始め、「UNO」「箱舟2010」などのコンサートやファースト・アルバム「arche」を発売するなど、多彩な活動を展開してきた。「ワンダフルタウン」は退団後2つめのミュージカルで、初のブロードウェイ作品となる。関西出身で人を笑わせるのが得意。そんな明るく陽気な人柄で広く愛されてきた彼女だが、意外にもコメディータッチの作品は初挑戦だという。「ルースという等身大の女性を演じることで、今まで見たことがない自分と出会えるかも」と語る安蘭自身も、期待に胸をふくらませている。

 物語の舞台は、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ。ルース(安蘭)とその妹のアイリーン(大和田美帆)は、それぞれの夢を抱いて、オハイオからこの街にやってきた。女優志望で美人のアイリーンは絶えず男性に言い寄られ、彼女を巡るトラブルも絶えないが、ルースはその正反対。男性には縁遠く、頑固。だが、いつも前向きで作家を目指すキャリアウーマンタイプの女性だ。だがめまぐるしく忙しい大都会ニューヨークでは、チャンスをつかもうにもつかめず、田舎から出てきた2人はただ翻弄されるばかり。アパートの周りの住民も、なんだかおかしい。そんな日々を過ごす中、ルースは出版編集者ベイカー(別所哲也)に原稿を持ち込むのだが――。

 この作品は、「ウエストサイド物語」「キャンディード」などの名作を生みだした、巨匠レナード・バーンスタインが音楽を手がけているところも見逃せない。没後20年を迎えた今年、クラシックの偉大な指揮者でもあった彼が描く‘Conga!’‘Swing’など聴きごたえのあるショウ・ナンバーの数々を、安蘭が抜群の歌唱力で歌いあげる。 「バーンスタイン氏の音楽は本当に素晴らしい! でもメロディーラインや音の飛び方がとても難しいですね。英語のメロディーに日本語の歌詞を乗せるのも大変なのですが、芝居しながら歌うと上手くいく…不思議ですよ」。手ごわい相手を攻略する楽しさに今は夢中の様子。

 この夏は、初めての野外イベントを2つ経験した。8月28・29日は、薬師寺でコンサート「弦宴(いとのうたげ)」を開催、9月1日には阪神甲子園球場で、プロ野球の始球式にも初挑戦した。「野外は年に一度でもやりたいくらい」気に入ったという。こうして退団後はさまざまな仕事や人々と関わってきたが、そのなかで演技に対する姿勢も変わってきたという。「宝塚時代は、男役としての形を超えたくなかった。今までは自分で限られた空間を作っていた部分がありましたが、もっと人間的に、もっと感情的であればいいし、いろんなことに挑戦していいんだという自由な気持ちになりました」。宝塚の男役という様式美をきわめ、今度は女優としての新境地を開き始めた安蘭。「ワンダフルタウン」ではまさに、「今」の彼女自身にお目にかかれそうだ。

 【インタビュー全文はこちら】

◆ブロードウェイ・ミュージカル ワンダフルタウン

《大阪公演》2010年11月18日(木)〜24日(水)、梅田芸術劇場 メインホール
詳しくは公式ウェブサイト

スター★ファイル

安蘭けいさんインタビュー全文掲載

 安蘭けいさんのインタビュー全文を「スター★ファイル」コーナーに「『ワンダフルタウン』日本初上演 安蘭けいインタビュー全文」として掲載しています。スター★ファイルの記事本文を読むにはAstand・ベーシックパック(月額525円)の購読が必要です。ベーシックパックの購読は、こちらから。

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 (関連リンク:安蘭けい公式ファンクラブ Aran HP

筆者プロフィール

さかせがわ猫丸
大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コムに「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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