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ステージレビュー

山口百恵の曲をカバー、貴城けいが初ソロCD発売

2011年5月24日

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写真:アニバーサリーライブ「PASSER」より=撮影:岸隆子拡大アニバーサリーライブ「PASSER」より=撮影:岸隆子

写真:アニバーサリーライブ「PASSER」より=撮影:岸隆子拡大アニバーサリーライブ「PASSER」より=撮影:岸隆子

 今年で芸能生活20周年を迎えた、元宝塚歌劇団宙組トップスターで女優の貴城けいさんが、5月22日、ビルボードライブ大阪で、アニバーサリーライブ「PASSER」を行いました(5月29、30日 東京/コットンクラブ)。25日には待望の、退団後初のソロCD「PASSER」も発売されます。山口百恵さんのヒット曲をカバーしたものに、貴城さん自身も作詞に携わった書き下ろし楽曲「PASSER」を加えたアルバムで、こちらも大きな話題を呼んでいます。(文・さかせがわ猫丸)

 20周年を迎え、貴城さんが掲げたテーマは「PASSER」。通過点という、現在の彼女の気持ちを表しているのだそう。今までのすべてに感謝をしながら、これからの自分を高めたいと、未来につながる意味を込めています。今回はそんな貴城さんの「今」、そして「これから」を生きるエネルギーが伝わる熱いライブとなりました。

 光沢のある紺のパンツスーツに中折れ帽をかぶり、でも髪はロングのストレートという、女優としての美しさと、元男役のカッコよさを融合させたスタイルでまずは登場。その後は、大胆な真っ白のラメホットパンツでキュートなアメリカンガール風に、そして背中が大きく開いた色気たっぷりの真っ赤なロングドレスと、まったく違うイメージのスタイルで、変幻自在な姿を見せてくれました。宝塚時代の曲を歌うにあたって当時のDVDを観返した際、あまりの細さに思わず「かわいそう…」と思ったとか。現在は少しふっくらしたと言いますが、それでも抜群のスタイルには変わりありません。

 宝塚メドレーやジャズ、シャンソンなど、幅広い曲を熱唱したほか、今回発売するアルバム「PASSER」から、山口百恵さんの「絶体絶命」「ロックンロール・ウィドウ」を披露。宝塚時代から声量のある歌声に、軽快なメロディーラインが見事にマッチしているのに驚かされます。あの懐かしの歌謡曲がこんなにもいい歌だったなんて…という新鮮な感動と、それを新しくアレンジして歌う貴城さんの男前さ加減に改めて感動しました。

 この日はちょうど貴城さんのお誕生日。終演後の会見では、最初にスタッフから花で飾られた誕生日ケーキを渡され、少女のように喜んでいたのが印象的です。

今回のアルバムで山口百恵さんの曲をカバーしたきっかけは、声質が合うのではと勧められたから。曲選びには一人でカラオケボックスに行き、実際に歌い尽くしてみたものの、名曲ばかりで5曲に絞るのに大変苦労したそうです。「山口百恵さんは当時あの若さであの色っぽさ…私の方が年上なのに! もっと色気を養わなきゃ」と、可愛い反省?もしていた貴城さん。「これからは映像にも出たいし、色んなことにチャレンジしていきたいですね。私生活の目標は…結婚です」と、最後ははにかむように笑っていました。

 6月18日には、東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで、「サイド・ショウ ミュージカルライブ」。その後は、ブロードウェイミュージカル「ビクター・ビクトリア」(7月16日〜24日、東京・ル・テアトル銀座。7月30、31日、大阪・森ノ宮ピロティーホール)に主演が決まっています。20周年を越え、ますます躍動する貴城けいさんの活躍が見逃せません。

 〈筆者プロフィール〉さかせがわ猫丸 大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コムに「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。


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