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ステージレビュー

「七月大歌舞伎」を前に、「歌舞伎鑑賞教室」を見る

2011年7月4日

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写真:「七月大歌舞伎」チラシ拡大「七月大歌舞伎」チラシ

写真:「七月大歌舞伎」チラシ拡大「七月大歌舞伎」チラシ

 歌舞伎鑑賞の初心者を対象に、見どころなどをわかりやすく解説する「歌舞伎鑑賞教室 歌舞伎・その美と歴史への招待」が、6月3日から23日まで、近畿・四国など13カ所で開かれた。大阪松竹座で7月3日からはじまった「七月大歌舞伎」を前に、堺市民会館大ホールでの「歌舞伎鑑賞教室」を見た。(文・坂口智美)

 昭和51年に始まり、今年で36年目を迎えたこの催し。会場の客層は、老若男女混じり合い、親子連れも多かった。「教室」は、2部構成で、第1部は、歌舞伎俳優 中村又之助による「歌舞伎へのご案内」。よく通る太い声で、歌舞伎の歴史、見どころ、音楽などを詳しく解説し、太鼓の音で表す自然の情景や自然現象も披露された。

 二本の拍子木で打つ「ツケ」は演技を際立たせる効果音。「ツケ」は、「見得(みえ)」の時に一番効果的に使われる。この「見得」を、観客全員が首を「の」の字に回して体験。最後は歌舞伎の立ち廻り「立(たて)」に観客から選ばれた4人が挑戦した。

 第2部の演目は「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」。今回上演された十段目「天川屋義平内の場(あまかわやぎへいうちのば)」は、討ち入りに必要な武具を密かに調達する役目を負った商人、天川屋義平が主人公。義平役の片岡我當は、上方歌舞伎の大ベテランで、秘密を守る堺商人の心意気と男気を見事に表現。ハッピーエンドのあらすじということもあるが、物語の舞台がこの日の「鑑賞教室」の会場となった堺ということも、親しみを感じさせた。

 公演の後は、バックステージツアー。限定50人の観客が実際に舞台に上がり、大道具や小道具を見学した。

 今回の「歌舞伎鑑賞教室」に出演した、片岡我當・片岡進之介・上村吉弥も出演する「七月大歌舞伎」が、7月3日から大阪松竹座で始まった。また、それに先立ち、6月29日には、恒例の「船乗り込み」も行われた。浪花の夏を華やかに彩る恒例の夏芝居が、今年もいよいよ始まる。

◆七月大歌舞伎
《大阪公演》2011年7月3日(日)〜7月27日(水) 大阪松竹座
詳しくは、公式サイトへ

《筆者プロフィール》坂口智美 フリーアナウンサー。ラジオの放送記者を経て現職。大阪生まれ、在住。音楽・美術・観劇・美食・旅をこよなく愛し、各分野のコミュニケーションを目指す。


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