現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 舞台
  4. インタビュー
  5. 記事

インタビュー

浦井健治、「ロミジュリ」ベンヴォーリオ役を語る

2011年9月7日

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:「ロミオ&ジュリエット」に出演する浦井健治=撮影・岩村美佳拡大「ロミオ&ジュリエット」に出演する浦井健治=撮影・岩村美佳

写真:「ロミオ&ジュリエット」稽古場より=撮影・岩村美佳拡大「ロミオ&ジュリエット」稽古場より=撮影・岩村美佳

 ミュージカル、ストレートプレイなどの舞台を中心に活躍する浦井健治が、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」にベンヴォーリオ役で出演する。今作はシェイクスピアによって書かれた「ロミオ&ジュリエット」を2001年にフランスのジェラール・プレスギュルヴィックがミュージカル化した作品で、その後世界20数カ国で上演されている。日本では昨年宝塚歌劇団が、小池修一郎の演出で上演し好評を得ている。7日に初日を迎える「日本オリジナルミュージカルバージョン」も小池が演出を担当。ロミオ役は城田優と山崎育三郎のダブルキャスト、ジュリエット役はオーディションにより選ばれた新人の昆夏美とフランク莉奈が演じる。(フリーライター・岩村美佳)

 若い出演者達が主要な役をダブルキャストで演じるなか、シングルキャストで任された浦井。以前ウィーンを訪れたときに、この作品を見ていたそうだ。衝撃と感動を受け、「いつか日本でこの作品をやるときには絶対出たい」と心に温めてきた。ベンヴォーリオはモンタギューの甥で、ロミオの友人。小池は浦井版のベンヴォーリオに色をつけた。浦井自身の持つ柔らかさや温かさが生かされる要素が加えられているのだろう。

 訪れた稽古場では2幕の稽古が行われていた。大きなセットが動く、ダイナミックな稽古場だ。小池が各キャスト、群衆の動きを作り上げていく。自ら舞台を動きまわり、時に舞台模型を使いながら立体的に、動かしていく。マーキューシオとティボルトの敵討ちに向う両家をベンヴォーリオが止めようとする場面では、ダンサー特有の躍動感が感情の激しさを表していた。続いてベンヴォーリオが、ジュリエットが亡くなったことをロミオに伝えにいく場面。どうやったら役の気持ちと観客の気持ちが同時に盛り上がるのか、丁寧に仕上げていく。浦井も小池の指導を食い入るように見て、感情の高まる場面を何度も繰り返していた。

 2幕ではこのベンヴォーリオの見せ場の「どうやって伝えよう」というソロナンバーがある。両家の抗争のなかの悲劇を目の当たりにして、混乱、葛藤、苦しみ、無力感を味わい、そして友人に何を伝えるべきかという決意に至る起承転結が、凝縮されている1曲。「『歌う』ということも大事なんですけれど、『役が歌詞の中にある意思をどう歌い、お客様に何を伝えられるか』が大切だと考えています」と話す。客席がいっせいにベンヴォーリオに集中する場面をどう見せてくれるのか期待が高まる。

 2年前には大作「ヘンリー六世」でシェイクスピア劇に挑戦した浦井。芝居のみという表現方法で結果を残した。今作ではミュージカルでシェイクスピア作品に挑む。「シェイクスピアはこの悲劇の中で、普遍的なメッセージである、純愛や友情、本質的な人間のあり方、親子関係の思い、社会的に言えば戦争の無意味さ、といった色んなことを描いていて、改めて奥が深いなと思います。そこに小池先生の脚色と演出が加わって、さらに現代的な要素も加えているので、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』日本オリジナルミュージカル版初演として、『新しさ』が感じられる作品になるのではないかと思います」という。そして「アグレッシブで、観終わったあとに明日への元気をもらえたと思って頂けるような舞台にしていけたらと、今みんなで稽古に励んでいます」と力強く話した。

【インタビュー全文はこちら】

◆ミュージカル「ロミオ&ジュリエット―究極の恋の物語―」
《東京公演》2011年9月7日(水)〜10月2日(日) 赤坂ACTシアター
《大阪公演》2011年10月8日(土)〜10月20日(木) 梅田芸術劇場メインホール
詳しくは、公式サイトへ

 (関連リンク:浦井健治公式プロフィールページ

《筆者プロフィール》岩村美佳 フリーフォトグラファー、フリーライター。舞台関係、ファッションなどを中心に撮影してきた経験をいかし、ライターとしても活動している。「目に浮かぶ言葉」を伝えていきたい。


検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介