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宝塚・舞台・大震災義援金活動…、朝海ひかるに聞く

2011年10月6日

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写真:「星の牧場」より=(c)星野泰孝拡大「星の牧場」より=(c)星野泰孝

 宝塚歌劇団の元トップスターで、宝塚卒業後は演劇やミュージカルなどで活躍している女優、朝海ひかるさん。東日本大震災の発生直後に「朝海ひかる ふるさと義援金」を設立して支援活動も続けている朝海に単独インタビューし、大震災について、舞台について、今の思いを聞いた。(アサヒ・コム編集部 橋本正人)

 1歳から仙台で育った朝海さんは「自分が育った場所が津波にのまれる映像を目の前にして、自分には職業がら何か訴える力がちょっとでもあるのなら、そういうことをやりたいと」思った。そして実際に義援金を設立して活動を続けてわかったのは、義援金は金額じゃないということだったと言う。

 「ニュースなどでは、いくらいくら集まりましたと金額が伝えられるんですけど、金額じゃない。私がお願いして、1人1人が入れて下さるお気持ちが、涙が出るほどうれしくて…。こういうことだったんだなと思いました」と話した。

 震災直後の公演となったミュージカル「おもひでぽろぽろ」については、「わらび座の本拠地、秋田の大自然に囲まれた場所でお稽古をやらせていただいたということが、とても助けになりました。自然と向き合えたことで、プレッシャーなど余計なものをすべて取り払ってくれたような気がしました」と話した。

 そして8月末の「星の牧場」は、約2時間の舞台をほとんど1人で聞かせる朗読劇。朝海以外にもダンサーらが登場するがセリフはほとんどなく、何人もの登場人物を朝海1人で見事に表現していた。「昔の男役の声という感じよりも、イメージの声、その役の声ですね。ずっとしゃべりっぱなしで、とても勉強させていただきました」と笑う。歌で共演した春野寿美礼については「春野さんの歌声が綺麗で美しくて…、舞台に立っていながら、聞きほれてしまうくらいで、いい刺激をいただきました」と話した。

 12月の公演「みんな我が子」は、アーサー・ミラーのトニー賞受賞作で、一見円満に見える人々の歪んだ関係を描く。この作品では「家族」は次第に音をたてて軋んでゆくが、この作品とは別に朝海が家族についてどんなイメージを持っているかを聞くと、朝海はしばらく考えてから「家。自分が帰れる場所」と答えた。そして、それは単に疲れた時に戻れる場所という意味ではなく「深いところで根がひとつになっていて、枝分かれしている個人がいて…。でもやっぱり根はひとつ」と。

 津波に故郷が襲われる映像が流れ続けたこの春、秋田の大自然に囲まれながら、東北と自然がテーマの舞台の稽古に励んだ朝海。舞台に立つと、深い森の中を舞う妖精のようなダンスが印象的な朝海。「家族」のイメージを枝分かれした自然の木と表現したのはとても彼女らしく、そしてその木は、彼女の義援金活動に協力している多くの人、多くのファンに地中で支えられているのだと感じた。

【インタビュー全文はこちら】

◆「みんな我が子」
《東京公演》2011年12月2日(金)〜12月18日(日) 新国立劇場 小劇場
《大阪公演》2011年12月20日(火)〜12月21日(水) サンケイホールブリーゼ
詳しくは、公式サイトへ

 (関連リンク:朝海ひかる 公式プロフィールページ


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