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「眠れぬ雪獅子」上演へ、演出・振付の謝珠栄に聞く

2011年10月11日

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写真:「眠れぬ雪獅子」について語る謝珠栄=撮影・岩村美佳拡大「眠れぬ雪獅子」について語る謝珠栄=撮影・岩村美佳

 演出家で振付家の謝珠栄が率いるTSミュージカルファンデーションの新作「眠れぬ雪獅子」が、10月21日から東京の世田谷パブリックシアターで始まる。今作では輪廻、兄弟愛や民族の壮大な歴史を描く。出演者は、ミュージカル界で活躍する若手の東山義久、伊礼彼方、小西遼生を中心に、ベテランの今井清隆、保坂知寿ら。実力派の熱いキャストが集まったこの舞台について、謝珠栄に単独インタビューしてその思いを聞いた。(フリーライター・岩村美佳)

 作品の舞台は中央アジアのある国。道化師テンジンを東山、詩人ドルジェを伊礼が演じる。偶然出会ったように見えて、実は千年前に兄弟だったふたりは、千年前に残した思いをつなぎ、進むべき道を見つけてゆく。

 主役を演じる東山は、踊りに定評がある。謝は「東山くんは踊れるということがあるから、大道芸人とか旅芸人のような役にしたほうが、無理にダンスナンバーを入れることにならなくていい。今回は旅芸人の一座で、ぴったりな役柄」と話す。

 今作品では「輪廻」が大きな柱となっているという。謝は、チベットやブータンなどの国で物質的に決して恵まれているとは言えない人々が、笑顔で幸福に暮らしている姿を見て、その理由を知りたいと思ったことがきっかけとなって、仏教の書物や哲学書を読むようになった。謝は「台本の中には『誰も導いていない』『自分で作っているんだ』っていう言葉がある。嘆いたり悲しんだりせず、とにかく自分で生きてる間に徳を積みなさいってことだと思うんです」と話した。

 謝は、幼少の頃から芸事をはじめ、宝塚に入る決め手になったのは、初演の「ウエストサイド物語」。こんな舞台で歌って踊ってお芝居をしたいと思ったからだという。宝塚は惜しまれながら5年目で退団。その経験が「若い人達にチャンスを与えてあげたい、好きという気持ちを伸ばしてあげたい」という思いに繋がっているという。今では、TSミュージカルファンデーションでオリジナル作品を作り続ける他に、宝塚歌劇団、劇団四季、東宝ミュージカルなどでも演出や振付で活躍している。

 振付、演出と活躍の場を広げてきたが、意外にもそれを目指してきたわけではないそうだ。「自分がこれになりたいとか、自分で舞台を作ってプロデュースをしてということは何もなかった。舞台が好きっていうところから進んでいくときに、次の扉を開けたら何かがあった。それをチョイスしながら来たのが今のこの形なんですね」。自然の流れに沿ってきた結果、見えてきた今の仕事。輪廻かどうかはわからないが、天職といえる場を得て活躍する謝の最新作に期待したい。

【インタビュー全文はこちら】

◆「眠れぬ雪獅子」
《東京公演》2011年10月21日(金)〜10月30日(日) 世田谷パブリックシアター
《富山公演》2011年11月1日(火) 富山県民会館 大ホール
《兵庫公演》2011年11月5日(土)〜6日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
詳しくは、公式サイトへ

《筆者プロフィール》岩村美佳 フリーフォトグラファー、フリーライター。舞台関係、ファッションなどを中心に撮影してきた経験をいかし、ライターとしても活動している。「目に浮かぶ言葉」を伝えていきたい。


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