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東山義久「今でも自分はダンサーだとは思っていない」

2011年10月12日

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写真:「眠れぬ雪獅子」に出演する東山義久=撮影・岩村美佳拡大「眠れぬ雪獅子」に出演する東山義久=撮影・岩村美佳

 謝珠栄率いるTSミュージカルファンデーションの最新作「眠れぬ雪獅子」に、キレのあるダンスとクールな風貌で注目度急上昇中の東山義久が初参加する。アサヒコムでは、さまざまな舞台で活躍の幅を広げている東山に、今回の作品への意気込みや、役者としてダンサーとしてのこれまでについて、語ってもらった。(フリージャーナリスト・中本千晶)

 「眠れぬ雪獅子」は、「タン・ビエットの唄」「AKURO」と続いて来た謝珠栄「アジア三部作」の集大成。今回の舞台は1950年代の中央アジアだ。そこから千年ほどさかのぼった時代に、暴君を暗殺したラルン(小西遼生)とペマの兄弟が、輪廻転生の末、千年後に旅芸人一座のテンジン(東山)と、詩人ドルジェ(伊礼彼方)として生まれ変わって再会する。千の時を隔てたパラレルストーリーが、オリエンタルなダンスとともに展開していく。

 東山が今回演じる道化師テンジンは、先ごろ出演した「銀河英雄伝説」のロイエンタール役とは「1回転半ぐらい違う」。人々を笑顔にすることばかりを考えている陽気な役だ。「今まではどちらかというとクールでニヒルな役をよく当てられがちだったので、今回みたいは役は初めて」だそうだが、「今回のテンジンという役のほうが、じつは僕の本質には近いかも」とも。物語の前半では、東山のコメディセンスも発揮されそうだ。

 今回の作品のキーワードでもある「黒い帽子の踊り」をはじめ、得意のダンスもたっぷり見せる。が、それだけではない。今回の役は「歌、ダンス、芝居が、歌3、ダンス3、芝居4ぐらい」。共演する伊礼彼方、小西遼生とはお互いの得意分野を教え合い、「まるで『三本の矢』のように」助け合いながら稽古に励んでいる。

 これまではダンサーとして主に注目されてきた東山だが、ダンスを始めたきっかけは意外なところにあった。大学卒業後、「自分にしかできない仕事がしたい」という思いから舞台への道を志した。その入り口として始めたのがダンスだったという。だから、「今でも自分はダンサーだとは思っていないし、芝居をしたり歌ったりすることにも、何の抵抗もありません」。役者としてオファーされている今回の舞台は、東山さんにとっては理想形というわけだ。

 ダンスは「『レッスンというものに行かないといけない』ってことさえ知らないレベル」から始め、その後もレッスンに行った経験はほとんどないという。その代わりに、憧れの踊り手たちのビデオを見て、鏡の前でひたすら真似をした。マニアックな「手のビデオ」を買って来て一晩中研究したこともあった。あの独特の「切れ」のあるダンスは、こうした人並みはずれた探究心の賜物なのだろう。

 DIAMOND☆DOGSというグループを率いて今年で10周年を迎える東山にとって、演出の謝珠栄の稽古場での一挙一動が、何よりも勉強になるという。「先生は誰よりも勉強しはるし、誰よりも熱い思いで毎日のリハーサルを取り組んでいらっしゃる。そういう先生の姿を見ていると、『ああ、この人のためだったら、俺、絶対に成功さしたろ』と思います」。ともに関西出身でもある2人、関西人のアツい魂がぶつかり合う舞台になりそうだ。

【インタビュー全文はこちら】

◆「眠れぬ雪獅子」
《東京公演》2011年10月21日(金)〜10月30日(日) 世田谷パブリックシアター
《富山公演》2011年11月1日(火) 富山県民会館 大ホール
《兵庫公演》2011年11月5日(土)〜6日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
詳しくは、公式サイトへ

 (関連リンク:東山義久オフィシャルウェブサイト

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚関係の著作に「宝塚読本」(文春文庫)、「なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか」(小学館新書)。今年10月に「なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか」(東京堂出版)を出版。Astandスターファイルでも「ヅカナビ」連載中。


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