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「ミュージカル界の異端児」新納慎也インタビュー

2011年10月28日

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写真:「TRIANGLE VOL.2」に出演する新納慎也=撮影・岩村美佳拡大「TRIANGLE VOL.2」に出演する新納慎也=撮影・岩村美佳

 9月に話題作「スリル・ミー」で注目を浴び、「TRIANGLE VOL.2 〜探し屋ジョニーヤマダ〜」にも出演予定で、今、乗りに乗っている新納慎也。アサヒ・コムでは、「ミュージカル界の異端児」と称される新納に、「TRIANGLE VOL.2」への意気込みから、千秋楽の熱気さめやらぬ「スリル・ミー」でのエピソード、ちょっぴり辛口のミュージカル論からブログへのこだわりまで、さまざまなお話を伺った。(フリージャーナリスト・中本千晶)

 「TRIANGLE VOL.2」は、2年前に上演された「Triangle 〜ルームシェアのススメ〜」の続編で、Vol.1に引き続き、井上芳雄、彩乃かなみとのトリオが出演する。だが、「前回とはまったく違うものだと思って来て欲しい」と再三強調。「前回は、底抜けに明るくてはちゃめちゃな、全体にショーっぽい感じだったけれど、今回は、根底に流れているテーマが重くて、芝居要素が強くなる感じ」になる。3人の役柄も、普段の3人から想像されるイメージとはかなり違うものになるらしい。

 長年の親友でもある井上芳雄とは、とくに会話を交わさなくても、わかりあえる「老夫婦のような関係」。また、Vol.1での共演がきっかけで仲良くなった彩乃かなみについても、「すごくナチュラルで、ニュートラル。宝塚のトップ娘役のイメージから、うまく『変貌』したと思う」と評する。

 大盛況のうちに千秋楽を迎えたばかりの「スリル・ミー」についても熱弁してくれた。ダブルキャスト制がとられた本作に関して、「Aチーム(新納慎也と田代万里生)とBチーム(松下洸平と柿澤勇人)はまったく違う作品だったといってもいいくらい」と強調、今回Aチームを見逃してしまった人は「ぜひ来年3月の再演を観に来て欲しい」と語る。

 また、相手役だった田代万里生とは、「2人きりの時間を取ってもらって、とことん話し合った」とのこと。「舞台上だけじゃなくて、普段、何が好きで何が嫌いかといったコミュニケーションが絶対必要」といった、共演者との関係性におけるこだわりについても語ってくれた。

 そこから、新納オリジナルな「ミュージカル論」にも話が展開。「世間の人が感じている、ミュージカルの世界に対する敷居がもっと下がるといい。普通の人がもっと気軽にミュージカルを観に行けるようになって欲しい」と、クールな視点で、でもアツく語り、長年「ミュージカル界の異端児」と称される所以を感じさせた。

 舞台のみならず、多方面で活躍を見せる新納、今後の方向性について聞くと、「それ、よく聞かれるんですよ。どうしてでしょうね?」と笑いつつも、「じつは今まで、そんなこと、考えたことがない。ただ『表現をしたいだけ』」と答えてくれた。

 そんな新納にとっては、大人気のブログも「表現の場のひとつ」だ。「わざわざ見に来てくれてる人が、その瞬間だけでも楽しめるよう、『で、だから?』で終わらないようにと思って書いています」。文章の推敲や写真の挿入などの編集作業にも手間をかけている。ときに面倒になることもあるが、更新をしていないと、実家の母親から「ブログ更新してないけど、生きてる?」と連絡が入るとか。

 ブログでも幅広い交友関係を感じさせる新納だが、その秘訣は「とにかく人に興味を持つこと」。かつては、「苦手な人ほど飲みに誘っていた」ぐらい、腹を割って話し、その人の本質に触れるのが好きだという。このオープンマインド、人に対するどん欲な興味が、芝居での役作りにも繋がっているようだ。

 「TRIANGLE VOL.2」では、口下手な役で、しかも「5年に1回ぐらいしか回って来ない」という二枚目役に挑戦する。井上、彩乃とのチームワークも抜群で、稽古場は「ゆる〜くて、いい雰囲気」とのこと。Vol.1では「新鮮な化学反応を見せた」3人が、2年の時を経て、さらに熟成したお芝居を見せてくれそうだ。

【インタビュー全文はこちら】

◆「SHOW STAGE NO.1! TRIANGLE VOL.2 〜探し屋ジョニーヤマダ〜」
《東京公演》2011年10月30日(日)〜11月20日(日) PARCO劇場
《名古屋公演》2011年11月23日(水・祝) 刈谷市総合文化センター 大ホール
《大阪公演》2011年11月25日(金)〜27日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
《福岡公演》2011年11月29日(火) キャナルシティ劇場
詳しくは、公式サイトへ

 (関連リンク:新納慎也オフィシャルウェブサイト

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚関係の著作に「宝塚読本」(文春文庫)、「なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか」(小学館新書)。今年10月に「なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか」(東京堂出版)を出版。Astandスターファイルでも「ヅカナビ」連載中。


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