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ステージレビュー

AKB48の曲も登場、「ソルトクゲン」ライブツアー

2011年12月13日

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写真:「SALT+TOKU+GEN ライブ 2011」ビルボードライブ大阪公演にて撮影拡大「SALT+TOKU+GEN ライブ 2011」ビルボードライブ大阪公演にて撮影

写真:「SALT+TOKU+GEN ライブ 2011」ビルボードライブ大阪公演にて撮影拡大「SALT+TOKU+GEN ライブ 2011」ビルボードライブ大阪公演にて撮影

写真:「SALT+TOKU+GEN ライブ 2011」ビルボードライブ大阪公演にて撮影拡大「SALT+TOKU+GEN ライブ 2011」ビルボードライブ大阪公演にて撮影

 ピアニストとして作曲・編曲でも活躍する塩谷哲、フリューゲルホーン奏者でボーカリストのTOKU、パーカッショニストの大儀見元の3人で構成されるユニット「SALT+TOKU+GEN(ソルトクゲン)」の全国ツアーが、東京・名古屋・大阪・埼玉で行われた。11月25日〜26日、ビルボードライブ大阪で大阪公演が行われ、大阪初日の1stステージでは、カバー曲、オリジナル曲を中心にソルトクゲンならではのアレンジで、多くのファンを魅了した。(フリーライター・堀内優美)

 ソルトクゲンは塩谷哲、TOKU、大儀見元の3人が2003年に結成したユニットで、アルバムのリリースはしていないが、音楽を純粋に楽しみたいというメンバーの思いから定期的にライブ活動を展開している。今回のライブツアーは2008年以来2度目で3年ぶり、3人がステージに現れると、途端に大きな歓声が起こった。

 オープニングは「People Make the World Go Round」。イントロでは塩谷のピアノと大儀見のパーカッション、TOKUのフリューゲルホーンが響き合い、次第にTOKUの歌声が重なっていく。2曲目はスティービー・ワンダーの「I Can’t Help It」。TOKUのデビュー10周年記念にリリースしたカバーアルバム「TOKU sings&plays STEVIE WONDER〜a jazz tribute from Atlanta〜」に収録されている曲で、ソルトクゲンのアレンジによりソロの音色が融合、オリジナルとは一味違ったロマンチックな雰囲気を醸し出した。

 「今回は3年ぶり2度目のツアー。ソルトクゲンとしてアルバムも出していないのに、こんなにたくさんのお客さんがきてくれて本当に嬉しいです。このユニットで一番元気になるのは僕たち自身でもあり、不思議な編成の3人が集まった意味を、ライブを通して伝えたい」と塩谷。「3年ぶりのツアーだから、あと3年は見れないよ」との大儀見のツッコミに笑いが起こった。

 続いて演奏されたのは「La Vie En Rose」。ルイ・アームストロングのバラードで邦題は「バラ色の人生」、2010年夏に開催された「東京JAZZ」で、塩谷とTOKUがコラボした曲である。今回はパーカッションが加わることで、曲の色香がさらに引き立てられた。

 次の曲は、AKB48の「ヘビーローテーション」。ライブ前の塩谷へのアサヒ・コムのインタビューで触れていた「AKB」のアレンジは、「STG」として完成。「TOKUの醸し出す大人の雰囲気と声をイメージしながらアレンジした曲。さらに大人な曲になりました」。ソルトクゲンの手にかかると、なじみのJ−POPもムードたっぷりの大人の曲に変身。サビ部分では、TOKUの振付を真似て、会場は一体化していく。TOKUは、「まさか、この曲をやるとは…」と、照れ笑い。塩谷は「アレンジしていて楽しかったし、改めていい曲だなって。今後この曲をやる予定はないですが、もし次回のライブでもやって欲しいという声があれば、STGを再結成します」。

 ソルトクゲンの曲は、ところどころにさりげなく3人のハーモニーが重ねられているのが特徴で、そのハーモニーを堪能できる曲が「Ruby Baby」と「Black Bird」だ。「Ruby Baby」は、ソルトクゲンがはじまって以来、親しまれてきた曲で前回のライブでも演奏した。今回改良に改良を重ねてバージョンアップ、3人のハーモニーと楽器の個性がぶつかり合いながらも最後にぴったり息が揃う。「Black Bird」は、コーラスの魅力を存分に取り入れ、大儀見のボーカルから、TOKU、塩谷の歌へとつないでいく。大儀見の歌は甘く優しく、迫力あるパーカッションとのギャップがまた面白い。それぞれのアドリブソロも迫力を増し、喝采が止まらないまま、アンコールへと続く。

 アンコール曲は、吉田美奈子作詞、塩谷哲作曲の「星の夜」。この曲は、もともと塩谷のイベントのために書いたバラードであるが、「TOKUが気に入って、いつも歌ってくれる曲」として紹介。3人で1つのハモりを聴かせ、TOKU、大儀見、塩谷が交互に歌い合った。

 「僕らはジャズのユニットと思われているかもしれませんが、実はコーラスグループなんです。このグループの楽しさは随所に意味なく歌っている部分があるところで、ぼくら自身もハモるのが楽しい」。大儀見は、「ソルト(塩谷)が歌うのはこのユニットだけですよ」。取材の筆も止まってしまうほどの迫力。会場はスタンディングオベーションに包まれた。

《筆者プロフィール》堀内優美 フリーライター。73年生まれ。兵庫県・淡路島出身。行政の企画情報課で広報・番組制作に携わった後、フリーアナウンサーに。新聞・雑誌・WEBなどで記事の執筆、コラムの連載をしている。自身の経験を生かした音楽・舞台・映画といったエンタテインメント分野が得意。司会者や民間教育機関の講師としても活動している。

公演は終了しています。


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