現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 舞台
  4. インタビュー
  5. 記事

インタビュー

壁画に負けないよう特別に派手な衣装で 片岡愛之助

2012年1月6日

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:「二月花形歌舞伎」に出演する片岡愛之助=撮影・橋本正人拡大「二月花形歌舞伎」に出演する片岡愛之助=撮影・橋本正人

写真:第3回システィーナ歌舞伎「GOEMON 石川五右衛門」公演より=撮影・橋本正人拡大第3回システィーナ歌舞伎「GOEMON 石川五右衛門」公演より=撮影・橋本正人

 歌舞伎の人気若手役者、市川染五郎、片岡愛之助、中村獅童の3人がそろった「二月花形歌舞伎」が、2月2日から、大阪松竹座ではじまる。アサヒ・コムでは、2011年11月にフラメンコを取り入れた斬新な歌舞伎「GOEMON」に出演した片岡愛之助に単独インタビューし、「GOEMON」の印象や、「二月花形歌舞伎」の見どころなどについて、今の思いを聞いた。(アサヒ・コム編集部 橋本正人)

 愛之助は船のスクリューを作る会社を経営する両親のもとに生まれた。工場に出入りするトラックが危険なため、家の中ばかりで遊んでいたのをかわいそうに思った両親が、塾に通わせるようなつもりで新聞に出ていた子役募集に応募したのが、舞台の道に進むきっかけだったという。子役時代に片岡秀太郎に見いだされ、長じて愛之助を名乗る秀太郎の養子に。「息子には、自分の好きな道を歩ませたい」といつも暖かく応援してくれた実家の両親には「大きな愛を感じます」という。

 2011年11月に徳島の大塚国際美術館で開かれた歌舞伎「GOEMON」は、バチカンの礼拝堂を再現した会場の壮麗な壁画や天井画と、歌舞伎の極彩色の衣装がマッチした豪華絢爛な舞台となった。愛之助は「派手な聖堂に負けないように、ありえないぐらい特別にド派手な配色の衣装にしたんですよ。それが良くはまってましたね。驚きました」と笑う。愛之助演じる石川五右衛門は、宣教師と日本女性の間に生まれたハーフという設定だったが「赤毛の五右衛門なんて初めてですし、あの赤毛のカツラも特別に作った」そうだ。

 「GOEMON」で中村壱太郎が演じる出雲の阿国とフラメンコを踊った愛之助。じつは2005年に大阪のシアター・ドラマシティで上演された、平成若衆歌舞伎「花競かぶき絵巻」では、宝塚歌劇団の霧矢大夢が演じる出雲阿国と共演している。宝塚歌劇団の現役の生徒と歌舞伎役者が初めて同じ舞台に立った公演で、愛之助は「霧矢さんら宝塚歌劇団の生徒は、けいこの2〜3時間前から集まって自主トレーニングというか、自主けいこをやっていた。すごく勉強になったし刺激を受けました」といい、「いまでも宝塚歌劇は観に行きますよ。特に霧矢さんの公演は」と話した。

 2月2日から大阪松竹座で始まる「二月花形歌舞伎」では、昼の部と夜の部で4つの演目が上演される。愛之助が演じるのは、昼の部では「慶安の狼 丸橋忠弥」の野中小弥太役など。丸橋忠弥は、幕府転覆をはかった人物として歌舞伎ではお馴染みだが、今回の「慶安の狼」は新国劇がもとになっており、通常の歌舞伎とは少し違うものになりそうだ。「台本をまだ読んでいないのですが、どんな役柄になるか楽しみです」という。夜の部「義経千本桜 すし屋」では、有名な「いがみの権太」を愛之助が演じる。関西では、いたずらっ子のことを「ゴンタ」と呼ぶが、その語源になった歌舞伎で「現代で言う不良の役ですが、悪い子だったのが改心して、涙、涙…となる物語です」と話した。

 二月花形歌舞伎は、言葉がわかりやすく歌舞伎初心者にも親しみやすい内容になりそうだ。愛之助は「同世代の、市川染五郎さん、中村獅童さん、私の3人が、昼夜全演目に出させていただいています。笑って泣ける、熱い舞台を繰り広げますので、ぜひお越し下さい」と話した。

【片岡愛之助さんインタビューの全動画はこちら】

◆「二月花形歌舞伎」
《大阪公演》2012年2月2日(木)〜26日(日) 大阪松竹座
⇒詳しくは、歌舞伎美人(かぶきびと)大阪松竹座のページへ

(関連リンク:片岡愛之助公式WEBサイト


検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介