現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 舞台
  4. トピックス
  5. 記事

トピックス

春野寿美礼・瀬奈じゅん出演「エリザベート」製作発表

2012年2月14日

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:「エリザベート」製作発表より=撮影・岩村美佳拡大「エリザベート」製作発表より=撮影・岩村美佳

写真:「エリザベート」製作発表より=撮影・岩村美佳拡大「エリザベート」製作発表より=撮影・岩村美佳

写真:「エリザベート」製作発表より=撮影・岩村美佳拡大「エリザベート」製作発表より=撮影・岩村美佳

写真:「エリザベート」製作発表より=撮影・岩村美佳拡大「エリザベート」製作発表より=撮影・岩村美佳

 ウィーンでの初演から今年で20年を迎えるミュージカル「エリザベート」が、新たなキャストを加えて再演される。1月31日、東京会館にて行われた製作発表記者会見の様子をお伝えしよう。(フリージャーナリスト・中本千晶)

 ステージ前列には、本作の訳詞・演出の小池修一郎と、エリザベート役の春野寿美礼、瀬奈じゅん、トート役の山口祐一郎、石丸幹二、マテ・カマラス、ルキー二役の高嶋政宏が、後列には、ルドルフ役を演じる大野拓朗、平方元基、古川雄大が勢揃い。抽選で選ばれた一般オーディエンス約250名も迎え、熱気溢れる会見となった。

 最初に、小池修一郎からの挨拶。「ウィーンでの初演のころに脚本を書かれたクンツェ氏が『エリザベートという作品は、動乱と変革の時代のシンボルである』とおっしゃっていて、正直そのときはピンとこなかったのが、今の日本ではそれがリアルに感じられるようになりました。また、深みと重さがあるがゆえに、時代を越えて生き延びていく作品だと痛感しています」

 そして、出演者それぞれに対する期待を語った。とくに、初演から参加している山口、高嶋の2人には、「お2人があってこそ、ここまで来られた」と感謝の気持ちを伝え、そこで山口が小池に水をついでサービス、会場が笑いに包まれる一幕も。また、今回日本版エリザベートに初挑戦となるマテ・カマラスについて、ウィーンの中華料理屋での偶然の出会いのエピソードなども交え、震災後の大変な時期にも関わらず来日してくれた、彼の「日本への愛」に応えたいと話した。

 続いて、出演者それぞれからの挨拶。ここでは、マテが日本語で「大好きな日本で帝劇の舞台に立つことができて幸せです」と挨拶し、会場からの大喝采を受けていた。

 また、今回のトリプルキャストのルドルフのうち最年少となる大野は、「初演から観ているというというファンの方から『ルドルフ、がんばってね!』と声をかけられ、いろいろなアドバイスをいただきます。プレッシャーは大きいけれど、『守ってあげたい』と思ってもらえるようなルドルフを演じたい」と臆せず話して、会場を沸かせていた。

 続いて、報道陣からの質問コーナー。

 まず、今回初登場となる出演者に「役作りのポイント」について。春野は「孤高の妃ということが、演者にとってどういう感覚なのかを体でつかみたい」。マテは「1998年のハンガリー版で、人生で最も大きな役をもらい、ウィーン版では最も大事な役になった。今回は小池先生が創る世界のなかで、さらに新しいトートを創造したい」と語った。

 三人のルドルフに対する「この作品のイメージは?」という質問に対しては、大野「魅力的な登場人物たちの化学反応が好き。曲もかっこいい」、平方「荘厳さと格式の高さ。その中でいつか一緒に立ちたかった」、古川「エリザベートの、囚われることなく自由に人生を歩んでいく姿は男女問わず憧れ」と、それぞれの感性で答えた。

 「この作品の魅力、好きなところは?」という質問に対しては、石丸が「女性が元気をもらえる作品。なにしろ『嫌よ』で始まる、つまり女性がノーと言っている作品だから」と答え、会場の女性客から拍手。また、マテは「自分はヨーロッパ文化のなかにいるので、エリザベートがこれほど愛される理由は理解できる。だけど日本の文化のなかでこれだけ愛されるのが、じつは信じられない。『愛』や『痛み』が言葉の壁を越えて観る人の心に響くのが愛される理由かもしれない」と語った。

 今回注目のダブルキャストであり、宝塚時代にともに男役としてトートやルキーニ(瀬奈のみ)も演じたことのある春野、瀬奈に対しては「同じ作品で複数の役を演じるおもしろさと難しさは?」との質問が。 

 これに対しては、まず春野が「『違う視点から作品をみることができるのはおもしろいよ』と瀬奈さんに言われて楽しみになりました。瀬奈さんの後を追って、そのおもしろさを味わえるようになりたい」、対する瀬奈は「ルキーニ役が美術館で絵を一枚一枚紹介していく感じだったけど、その後エリザベートやトートを演じたときは、その絵の中に入っている感じがしました。かつてルキーニとしてトート役の春野さんからナイフを受け取りましたが、今回は2人でそのナイフに刺されます」と回答。和気あいあいと息のあったところをみせた。

 この後、マテが「愛と死の輪舞」を、春野が「私だけに」をそれぞれ熱唱。最後に小池氏が、「この共演者とともに、新しいエリザベートを創っていきます。1000回目指してがんばります」と締めくくった。

    ◇

 記者会見終了後、朝日新聞デジタルでは、エリザベート役をダブルキャストで演じることで注目の春野寿美礼、瀬奈じゅんの2人の対談インタビューを実施。対談では、「おさ・あさ」コンビとして宝塚時代から人気を博した2人の絶妙のコンビネーションが炸裂。ダブルキャストが決まったときに感じたことから、2人の密かな野望(?)に至るまで、さまざまなお話が飛び出した。

 インタビューの様子は後日アップします。乞うご期待ください!

◆ミュージカル「エリザベート」
《東京公演》2012年5月9日(水)〜6月27日(水) 帝国劇場
《福岡公演》2012年7月5日(木)〜26日(木) 博多座
《名古屋公演》2012年8月3日(金)〜26日(日) 中日劇場
《大阪公演》2012年9月1日(土)〜28日(金) 梅田芸術劇場メインホール
⇒詳しくは、ミュージカル「エリザベート」公式サイトへ

《筆者プロフィール》中本千晶 フリージャーナリスト。宝塚関係の著作に「宝塚読本」(文春文庫)、「なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか」(小学館新書)。2011年10月に「なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか」(東京堂出版)を出版。Astandスターファイルでも「ヅカナビ」連載中。


検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介