現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 舞台
  4. インタビュー
  5. 記事

インタビュー

「ジキル&ハイド」娼婦役をピュアに 濱田めぐみ

2012年3月2日

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:「ジキル&ハイド」に出演する濱田めぐみ=撮影・岸隆子拡大「ジキル&ハイド」に出演する濱田めぐみ=撮影・岸隆子

 人間の善と悪、2つの相反する人格を描いたミュージカル「ジキル&ハイド」が、3月6日から東京の日生劇場で始まる。ハイドに心惹かれる娼婦、ルーシーを演じる濱田めぐみに、女優への道のりや、独特の役作り、今回の作品への意気込みについて語ってもらった。(インタビュー:デジタル事業セクション・橋本正人、文:フリーライター・岩瀬春美)

 子どもの頃から歌が大好きで「テレビから流れる曲を録音して、まねて歌っていた」という濱田。地元、福岡のテント型の劇場で行われた劇団四季のミュージカル「キャッツ」を観て舞台の道を意識し始め、テレビのBS放送で「李香蘭」の舞台中継を観たことも後押しになったという。

 だが、そこから舞台の世界へすんなりと入ったわけではない。高校卒業後、「自分が本当に舞台芸術をやりたいのかを問うために、人生で空白の期間を作った」そうだ。あえて回り道を選んだ背景には、自分に対するストイックな姿勢があった。「1年間、アルバイトをしてお金をためて、それでも本当にやりたければ、がまんできるだろう。私は一人っ子だし、親を残して1人で東京へ出て行くのは、かなりの覚悟がいるので」と振り返る。

 1年後、「人生一度限りだし、こういう人生を歩むのもいい」と東京行きを決断。舞台芸術の専門学校に入ったのが女優の道の始まりだ。1995年、劇団四季のオーディションに合格し、3カ月後には「美女と野獣」のヒロイン、ベル役に抜擢。「もう無我夢中でしたね」と語る濱田は、2010年に退団するまでの15年間、劇団四季の看板女優として数々のミュージカルに出演してきた。

 劇団四季時代から「やり方がスパルタ」と、自身の歌の稽古スタイルを認識する濱田は「のどを甘やかさない。ケアもそこまで気にしない」そうだ。稽古の段階で「飽きるほど」歌い技術的なものをすべて体に入れ込む。その上で、本番では役を「後ろで運転」し、「好きにやっていいよと、役に身を委ねる」と独特の役作りを確立している。

 3月にミュージカル「ジキル&ハイド」で娼婦役を演じる濱田だが、ルーシーに関してこう分析する。「男性の欲望を知り尽くして手玉にとっている顔と、世間ずれしていないピュアな部分。彼女自身にも二面性があり、だからこそジキル博士のハイドの部分にも惹かれていく種を持っている」。「そこを外しては彼女の役作りはできないと思うし、チャレンジです」と真摯に語った。

 同じ劇団四季出身の石丸幹二がタイトルロールの2役を演じる今回の作品について、「ジキルとハイドの人格が2つあるので、(笹本)玲奈ちゃんのエマとの四角関係がどういうバランスになるのか、非常に楽しみ」と話す。歌唱力に定評のある3人の歌はもちろん、4本の糸がからまってわき起こる表現も見どころの魅惑的な舞台になりそうだ。

【インタビュー全動画はこちら】

◆「ジキル&ハイド」
《東京公演》2012年3月6日(火)〜3月28日(水) 日生劇場
《大阪公演》2012年4月6日(金)〜4月8日(日) 梅田芸術劇場メインホール
《名古屋公演》2012年4月14日(土)〜4月15日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
詳しくは公式サイトへ http://www.tohostage.com/jekyll/index.html

(関連リンク:濱田めぐみ オフィシャルブログ)http://ameblo.jp/megumi-hamada/

《筆者プロフィール》岩瀬春美 福井県小浜市出身。人生の大半を米国ですごした曾祖父の日記を読んだことがきっかけでライターを志す。シアトルの日本語情報誌インターン、テクニカルライター等を経て、アサヒ・コム編集部のスタッフとして舞台ページを担当。2012年1月よりフリーランスのライターとして活動。


検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介