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OSKの魂をひとつに 「レビュー春のおどり」製作発表

2012年4月5日

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写真:OSK日本歌劇団 創立90周年記念公演 製作発表記者会見より=撮影・小林勝彦拡大OSK日本歌劇団 創立90周年記念公演 製作発表記者会見より=撮影・小林勝彦

写真:桐生麻耶さん(左)、桜花昇ぼるさん(中)、高世麻央さん=撮影・小林勝彦拡大桐生麻耶さん(左)、桜花昇ぼるさん(中)、高世麻央さん=撮影・小林勝彦

 2012年4月に創立90周年を迎えたOSK日本歌劇団が、記念公演第1弾として「レビュー 春のおどり」を4月12日から大阪松竹座で上演する。「春のおどり」は、2004年にOSKが66年ぶりに大阪松竹座で公演を再開してから、今年で9回目の公演となる。今回の公演では、2部構成の和物と洋物レビューで90周年の歴史を振り返るのが特徴だ。(フリーライター・岩瀬春美)

 第1部の和物「桜舞う九重に〜浪花の春にいざ舞わん〜」は、OSKの歴史を劇場ごとに振り返るというコンセプト。これまでOSKが、大阪松竹座、大阪劇場、あやめ池円型大劇場、近鉄劇場、再び大阪松竹座、と各劇場で上演していた特長のある演目をアレンジして構成。洋物レビューの第2部は、「GLORIOUS OSK〜リズム・コレクション〜」というテーマで、OSK90年の歴史の中で印象のある舞台をイメージした振付で披露する。

 中でも、1部の「鶴」と「楊貴妃」のシーンが注目だ。「鶴」は、大阪劇場で稽古中に舞台階段が落ちる大事故があった時、ファンから千羽鶴が贈られたという劇団員にとっても、思い入れの深い作品だ。桜花昇ぼるは「OSK存続活動の時も、OGの方々やファンの皆様が千羽鶴を贈ってくださいましたが、その思いが大劇(大阪劇場)時代の事故時の復活の舞と重なるものがありました。日本の復興という願いも込めて、心を込めたシーンにしたい」と語った。OSKの代表的な演目となっている「楊貴妃」では、絶世の美女「楊貴妃」をOSKの男役である高世麻央、玄宗皇帝を桜花が演じる。桜花と高世が男役と娘役として組むのは今回が初めてだそう。

 製作発表では、袴姿の桜花、高世、桐生麻耶が前列に座り、その背後に劇団員たちがずらりと並び、90周年を迎える熱い思いをそれぞれ語った。

 桜花は、「90年の歴史から、現在の力だけでは背負いきれないぐらいの歴史の歯車を感じております。2003年、OSK解散という出来事がありましたが、当時の関係者も大変苦しい思いだったと思いますし、私たちもばらばらになりました。それから、OSKを存続させるために1年1年、ここまで力を合わせて頑張ってまいりました。今年90周年、OSKの魂がひとつになり、皆様が幸せに、元気になっていただけるような感動の舞台を届けたい」と話した。

 高世は、「『春のおどり』の顔合わせが稽古場で行われた時、ふと涙を流した解散時、存続活動を経た初めての公演、松竹座で迎えた第1回『春のおどり』など、色んな稽古場での風景を思い出しました。これからは私たちが歴史や伝統を先に紡いでいかなければいけません。その思いを言葉だけでなく舞台にぶつけて、みんなで力を合わせて、OSKここにありという公演をしてまいります。ぜひご期待ください」と話した。

 桐生は、「90年の歴史の中で今、非常に大きな責任と覚悟を感じております。良い事も悪い事も共に経験してきた劇団員一同が、嘘のない所でしっかりと性根を出し合って作らなければ、いい舞台はできないと思います。沢山の方々のお力があり、最終的に私たちが舞台に出る、その責任の重さを1人1人が感じなければだめなので、無駄なお稽古は1日も1時間も1秒もないと思います。よい初日が迎えられるよう、皆で力を合わせて稽古に挑みます」と語った。

 その他、上級生からは、「私は解散時に辞めようと思っていましたが、千穐楽で桜花さんが手をつないで『辞めなくていい、やったらいい』と言ってくれた事を思い出しました」、「代々受け継がれているOSKの『雑草精神』を受け継ぎ、後輩たちに伝授していきたい」等のコメントが出ていた。

 会見では劇団員たちが、高世が涙ながらに話す姿にもらい泣きしたり、桐生の力強い言葉を受けて、桐生の背中に大きくうなずいたりしていた。桜花は、目に涙を浮かべながらも、口を左右にきゅっと結んで笑顔を保とうとし、最後に「どんなことがあっても、起き上がりこぼしのように立ち上がる精神で、全員が一丸となって進んでいきたい」と締めくくった。

 創立90周年記念公演は、第1弾が今回の「春のおどり」、第2弾が7月、京都南座での「レビュー in Kyoto」、2013年に第3弾、東京・日生劇場での「レビュー 春のおどり〜桜咲く国」へと続く。

   ◇

 製作発表前、朝日新聞デジタルでは、桜花昇ぼる、高世麻央、桐生麻耶の3人にインタビューを実施。鼎談では、OSKの歴史を振り返ってもらった。下級生時代、3人揃って出演した公演では、桜花の意外な「ズッコケ」エピソードが飛び出し、思い出話に花が咲く場面も。今回の「春のおどり」では、ラップで90周年を振り返る演出があるそうだが、OSK流ラップの意気込みから、今年の抱負まで、様々な顔を見せながら語ってくれた。

【インタビュー全文はこちら】

◆OSK日本歌劇団 創立90周年記念公演
《大阪公演》「レビュー 春のおどり」2012年4月12日(木)〜22日(日) 大阪松竹座
《京都公演》「レビュー in Kyoto」2012年7月7日(土)〜17日(火) 京都南座
《東京公演》「レビュー 春のおどり〜桜咲く国」2013年4月 日生劇場
⇒詳しくは、OSK日本歌劇団オフィシャルウェブサイトへhttp://www.osk-revue.com/

◆「OSK日本歌劇団創立90周年感謝の夕べ〜夢の絆〜」
《大阪公演》2012年4月17日(火) 大阪松竹座>⇒詳しくは、大阪松竹座公演詳細ページへhttp://www.shochiku.co.jp/play/shochikuza/schedule/2012/4/osk90.php

(関連リンク:OSK日本歌劇団オフィシャルウェブサイト)http://www.osk-revue.com/

《筆者プロフィール》岩瀬春美 福井県小浜市出身。人生の大半を米国ですごした曾祖父の日記を読んだことがきっかけでライターを志す。シアトルの日本語情報誌インターン、テクニカルライター等を経て、アサヒ・コム編集部のスタッフとして舞台ページを担当。2012年1月よりフリーランスのライターとして活動。


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