現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 舞台
  4. トピックス
  5. 記事

トピックス

「客家」描く舞台、プレ版「天空の調べ」を淡路で上演

2012年8月6日

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

【動画】「天空の調べ 〜文天祥物語より〜」稽古場より=撮影・橋本正人

写真:「天空の調べ 〜文天祥物語より〜」稽古場より=撮影・橋本正人拡大「天空の調べ 〜文天祥物語より〜」稽古場より=撮影・橋本正人

 数々のオリジナル・ミュージカルを生み出してきたTSミュージカルファンデーションの舞台「天空の調べ 〜文天祥物語より〜」が、8月11日と12日の2日間、兵庫・淡路島の淡路市立しづかホールで上演される。この作品は11月に東京などで上演される新作ミュージカル「客家(はっか) 〜千古光芒の民〜」のプレ版となるスピンオフ公演で、淡路島でパソナグループが2011年からはじめた「ここから村」のオーケストラのメンバーが演奏を担当する。(フリーライター・堀内優美)

 客家(はっか)とは、古代中国の王族の末裔と言われている人々。戦乱から逃れるため中原から南へと移動、定住を繰り返したが、先住者から見ると「よそ者」であるため「客家」と呼ばれた。独自の言語・文化を持ち、教育熱心であることでも知られており、教職者や政治家、軍人など多くの著名人を輩出している。

 ミュージカル「客家」では、中国南宋時代末期の客家の軍人・政治家、文天祥(ぶん・てんしょう)の半生を、天祥に妹「空祥」(くうしょう)がいたという設定で描く。日本への元寇でも有名なモンゴル帝国のフビライハンの前に、宋の救世主として立ちはだかった文天祥。戦いを好まない一族として静かな山間に暮らしてきた客家人は、動乱の世に巻き込まれ、国を守ろうとする兄と、先祖の教えを守ろうとする妹の想いは、次第にすれ違い始める…。

 本編の「客家」は11月に東京と大阪で上演されるが、TSミュージカルファンデーションの主宰者で、演出・振付の謝珠栄が、淡路島の「ここから村」の活動に賛同、本編上演を前に、プレ版の「天空の調べ」が淡路島で上演されることになった。「ここから村」は、パソナグループが「淡路島に音楽家・芸術家の集まる村を」と2011年4月に始めた事業。パソナグループが音楽・演劇・美術・舞踊を学ぶ若者達を淡路島に集め、農業と芸術活動を通して地域活性化を担う人材を育成する取り組みだ。

 「客家」には、元宝塚歌劇団トップの水夏希のほか、吉野圭吾、坂元健児、伊礼彼方、未沙のえるらが出演。「天空の調べ」には、水と坂元のほか照井裕隆らが参加し、語りと歌と音楽と踊りで「客家」のストーリーを紹介。演奏は「ここから村」に集まった若き音楽家らで作る「パソナチェンバーオーケストラAWAJI」が担当する。

 「客家」と「天空の調べ」の音楽を担当する作曲家の玉麻尚一は、淡路のオーケストラメンバーについて「乾いたスポンジに水が入っていくように吸収がものすごく早い。都会に住んで電車で通っているのとは違う発想で音楽にぶつかって行ける。将来が楽しみです」と話した。

◆「天空の調べ 〜文天祥物語より〜」
《兵庫・淡路島公演》2012年8月11日(土)と12日(日) 淡路市立しづかホール
⇒詳しくは「しづかホール」の詳細ページへ http://www.shizuka-hall.com/event/20120811-12.html

◆「客家 〜千古光芒の民〜」
《東京公演》2012年11月9日(金)〜18日(日) 天王洲・銀河劇場
《兵庫公演》2012年11月23日(金)と24日(土) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
⇒詳しくはTSミュージカルファンデーションのページへ http://www.tsmusical.com/stage/

◆ここから村
⇒ http://www.pasonagroup.co.jp/cococala/

《筆者プロフィール》堀内優美 フリーライター。73年生まれ。兵庫県淡路島出身。行政の企画情報課で広報・番組制作に携わった後、フリーアナウンサーに。新聞・雑誌・WEBなどで記事の執筆、コラムの連載をしている。自身の経験を生かした音楽・舞台・映画といったエンタテインメント分野が得意。司会者や民間教育機関の講師としても活動している。


検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介