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「ファントム」完結編へ スタジオライフの3人に聞く

2012年8月30日

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写真:「PHANTOM The Kiss of Christine」に出演する曽世海司(中央)・関戸博一(右)・松本慎也(左)=撮影・岸隆子拡大「PHANTOM The Kiss of Christine」に出演する曽世海司(中央)・関戸博一(右)・松本慎也(左)=撮影・岸隆子

 男優ばかりの劇団スタジオライフが今秋、「PHANTOM The Kiss of Christine〜クリスティーヌのキス〜」を東京・シアターサンモールで上演する。朝日新聞デジタルでは、ダブルキャストで歌姫・クリスティーヌ役を演じる関戸博一と松本慎也、クリスティーヌの婚約者・ラウール役の曽世海司にインタビューをし、劇団の活動や、今作にかける思いなどを語ってもらった。(フリーライター・岩瀬春美)

 スタジオライフ公演「ファントム」は、スーザン・ケイの小説「Phantom」が原作。ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」を題材に、怪人の生い立ちや人間性を掘り下げて描いた物語だ。スタジオライフは2011年6月、「PHANTOM THE UNTOLD STORY〜語られざりし物語〜」を上演し、異形の天才エリックの少年時代を主に描いた。その続編とも言える今作は、エリックがオペラ座の怪人となる原作の後半部分に焦点を当てた物語となる。

 前作に引き続き、舞台装置と映像をイギリスで40作品以上もの舞台美術を手がけたマット・キンリー氏、照明をニック・シモンズ氏が担当する。「エリックと彼に関わる人々の心情を描写するのに非常に効果的な手法を、今回もマットさんとニックさんが繰り広げてくれます」と曽世、「あの儚くて重厚な世界観を体感していただきたい」と松本がそれぞれ語る。

 ダブルキャストで、ヒロインの歌姫クリスティーヌを演じる関戸と松本。関戸が「俺のキッスです。世の中の女優さんがやりたいであろう役」と説明すると、「それを女優でもないお前がやる」と曽世が軽快に突っ込み、松本が「僕もクリスティーヌ」と控え目に続けた。松本は、女性役に対する演出について劇団で唯一の女性である演出家の倉田淳氏から「頭や心ではなく、最終的には子宮で感じるの」と指導を受けるそうだ。関戸は「エリックの子ども時代からの旅の終着駅、最後にたどり着くところの役がクリスティーヌ。丁寧に命を込めてやっていきたい」と語った。

 曽世はクリスティーヌの婚約者、ラウール役を演じる。「『オペラ座の怪人』でもラウールは重要な役割ですが、『ファントム』では、エリックがいなくなったその後も関わる人物として描かれていて、そこもまたラウールらしさが倍加しています」と説明。また「劇団として今回も勝負作になります。エリックの人生を皆さんで見届けていただければ」と話した。

 2012年で創立27周年を迎えた劇団スタジオライフ。団員たちは、芝居はもちろん、裏方の仕事も自分たちでやり、プライベートでは部活動も行っている。インタビューでは劇団の様々な部活動について、3人が裏話を交えながら紹介してくれた。また松本が幼少の頃に女の子の格好をした写真のエピソードや、妄想少年だったという関戸の壮大な妄想話が、曽世のツッコミとともに笑いたっぷりに繰り広げられた。

 劇団と芝居の関係について、曽世はこう語った。「スタジオライフは、日常的な設定のお芝居はほとんどしません。どんなにぶっ飛んだ設定でも、人間関係を見せるのが舞台。どんなキャラクターをまとっても、普段の何かしらはベースにあります。今、東京や大阪でも劇団がどんどん減っていますが、劇団の強みはここにあるなと改めて思いますね」。虚構の世界の中で見せる真実の部分、それが生身の人の間にある関係性。「それを感じてもらうことが、演劇の一番の面白みだと思っています」と曽世は話した。

【インタビュー全動画はこちら】

◆「PHANTOM The Kiss of Christine〜クリスティーヌのキス〜」
《東京公演》プレビュー公演:2012年10月6日(土)〜7日(日)
本公演:2012年10月8日(月・祝)〜24日(水) 新宿 シアターサンモール
⇒詳しくは、スタジオライフ オフィシャルHPへ http://www.studio-life.com/

《筆者プロフィール》岩瀬春美 福井県小浜市出身。人生の大半を米国ですごした曾祖父の日記を読んだことがきっかけでライターを志す。シアトルの日本語情報誌インターン、テクニカルライター等を経て、アサヒ・コム編集部のスタッフとして舞台ページを担当。2012年1月よりフリーランスのライターとして活動。


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