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はかなく重厚な世界観 スタジオライフ「ファントム」上演へ

2012年9月24日

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写真:「PHANTOM 語られざりし物語 The Kiss of Christine」制作発表より拡大「PHANTOM 語られざりし物語 The Kiss of Christine」制作発表より

写真:Avenirチーム:エリック役・笠原浩夫拡大Avenirチーム:エリック役・笠原浩夫

写真:Espoirチーム:エリック役・山本芳樹拡大Espoirチーム:エリック役・山本芳樹

写真:Avenirチーム:クリスティーヌ・ダーエ役・関戸博一拡大Avenirチーム:クリスティーヌ・ダーエ役・関戸博一

写真:Espoirチーム:クリスティーヌ・ダーエ役・松本慎也拡大Espoirチーム:クリスティーヌ・ダーエ役・松本慎也

写真:Avenirチーム:ラウール・ドゥ・シャニー役・曽世海司拡大Avenirチーム:ラウール・ドゥ・シャニー役・曽世海司

 「オペラ座の怪人」のもう一つの物語――。劇団スタジオライフ公演「PHANTOM 語られざりし物語 The Kiss of Christine」が10月6日から、東京・シアターサンモールで始まる。スタジオライフが2011年6月に同劇場で上演した、「PHANTOM THE UNTOLD STORY 語られざりし物語」の続編だ。このほど東京都内で行われた制作発表では、笠原浩夫と山本芳樹、関戸博一、松本慎也、曽世海司ら劇団スタジオライフの面々が顔をそろえた。(フリーライター・岩瀬春美)

 スタジオライフ版「ファントム」は、スーザン・ケイの小説「ファントム」が原作。ミュージカルなどで知られる「オペラ座の怪人」の主人公の人生を掘り下げて描いた物語だ。今回の続編では、異形の天才エリックがオペラ座の怪人となり、新人歌手・クリスティーヌと運命の恋に落ち、彼の壮絶な人生がいよいよクライマックスへと向かう。脚本・演出の倉田淳氏は「主人公エリックは生来の恐ろしい顔という、どうにもならない現実と向き合い、戦い、成長していきます。観た方にとってもこの作品が、どうにもならない現実と向き合う力に少しでもなればありがたいです」と話す。

 ダブルキャストで主人公のエリック役を演じるのは、劇団ベテラン俳優の笠原浩夫と山本芳樹。笠原は「今は家に帰っても死神の夢を見るくらい(笑)、とてつもないプレッシャーを感じている毎日です。ファントムはずっと憧れていたキャラクターですので、その名に恥じないように務めたいと思います」と話し、山本は「世界中の誰もが知っている人物を演じられることに、俳優として震えるくらいの喜びを感じています。仮面の奥の表情が伝わっていけばいいなと思います。魂を込めて演じたいです」と意欲を見せた。

 ヒロインのクリスティーヌ役は、劇団で同期の関戸博一と松本慎也がダブルキャストで演じる。関戸は「世界中の女優さんが一度はやりたいと思うであろう役を、男優の僕がさせていただけることが光栄です」と笑い、「エリックにとってクリスティーヌは『最後にたどり着く場所』。その意味を大切に受け止めて精一杯演じたいと思います」と話した。松本は「前編に負けないくらい重厚で悲痛な、美しい物語を作っていきたいです。クリスティーヌの最後のキスの持つ意味を皆さんにお伝えできるよう、真摯に役と向き合っていきます」と意気込みを語った。

 クリスティーヌの恋人、ラウール・ドゥ・シャニー役の曽世海司は「色んなスタイルの演劇をやってきましたが、僕たちがやりたいのはストレートプレーだと実感したのが昨年の『ファントム』前編でした。俳優同士が向き合い、その間に生まれる空気が劇場中を支配し、お客様と共有できる瞬間を実感できた公演でした。あの空気感を再びお客様と共有したいと思っています」とコメント。

 舞台美術は、前作に引き続き、世界で活躍しているマット・キンリー氏が舞台装置と映像、ニック・シモンズ氏が照明を手がける。今回は華やかなオペラ座の大階段などの映像も披露されるという。300席ほどのシアターサンモールの劇場空間で再び、はかなく重厚な世界観が生み出されるのも見もの。

 スタジオライフ版「ファントム」の完結編、芸術の秋にぴったりの味わい深い作品になりそうだ。

【関戸博一・松本慎也・曽世海司インタビュー全動画はこちら】

◆「PHANTOM 語られざりし物語 The Kiss of Christine」
《東京公演》プレビュー公演:2012年10月6日(土)〜7日(日)
本公演:2012年10月8日(月・祝)〜24日(水) 新宿 シアターサンモール
⇒詳しくは、スタジオライフ オフィシャルHPへ http://www.studio-life.com/

《筆者プロフィール》岩瀬春美 福井県小浜市出身。人生の大半を米国ですごした曾祖父の日記を読んだことがきっかけでライターを志す。シアトルの日本語情報誌インターン、テクニカルライター等を経て、アサヒ・コム編集部のスタッフとして舞台ページを担当。2012年1月よりフリーランスのライターとして活動。


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