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天草四郎と酒呑童子が合体? 新作歌舞伎「主天童子」

2012年9月25日

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写真:「主天童子」制作発表より=写真提供・大塚国際美術館拡大「主天童子」制作発表より=写真提供・大塚国際美術館

写真:「主天童子」制作発表より=写真提供・大塚国際美術館拡大「主天童子」制作発表より=写真提供・大塚国際美術館

 バチカンにある礼拝堂を実物大で再現した「システィーナ・ホール」で新作歌舞伎を上演する「システィーナ歌舞伎」。2012年11月13日に開幕する第4回には、島原の乱を率いた天草四郎(舞台上では七草四郎)をモチーフにした「主天童子(しゅてんどうじ)」が上演されることになった。キリシタン一揆の総大将・天草四郎をめぐるストーリーと、京都を荒らした鬼「酒呑(しゅてん)童子」の伝説が合体した、奇想天外な歌舞伎になりそうだ。(デジタル事業セクション・橋本正人)

 システィーナ歌舞伎は徳島県鳴門市にある大塚国際美術館で09年から毎年開かれており、ミケランジェロの「最後の審判」などの陶板画が壁や天井を埋め尽くしている「システィーナ・ホール」で和洋折衷の新作歌舞伎を上演するというユニークな催し。11年の第3回は、大泥棒として有名な石川五右衛門が実はスペイン人神父の息子だったという設定で、赤毛の五右衛門が登場する「GOEMON 石川五右衛門」が上演され、3日間のチケットが完売する人気を呼んだ。

 第4回となる今回の「主天童子」には、第3回で迫力ある石川五右衛門を演じた片岡愛之助が再登場するほか、上村吉弥、中村壱太郎、坂東薪車、中村種之助らが出演する。

 作・演出を担当する水口一夫によると「主天童子」は、キリスト教の「天主」という言葉と、酒呑童子の「酒呑」という言葉をかけたところから着想したもので、舞台の時代は江戸時代。七草四郎時貞(片岡愛之助)を総大将にしたキリシタン一揆は幕府軍の激しい攻撃を受け、篭城した原城も落城する。しかし四郎は海上に脱出し、京に向かう。多くの仲間を殺され、恋人の横笛(中村壱太郎)も奪われた四郎は、一矢を報いんと京の町々を荒らす。四郎は、その神出鬼没な行動から、いにしえの鬼「酒呑童子」の名をもとに「主天童子」と呼ばれるようになる…。

 「主天童子」には、上村吉弥が演じる「傾城(けいせい)茨木」が登場する予定。酒呑童子の言い伝えには弟分の鬼、茨木童子が登場し、この茨木童子は女の鬼だったという逸話もあることから、「主天童子」にも弟分の茨木童子が存在し、その童子は実は女性の傾城茨木だったという話になる可能性があるが、詳しいストーリーは幕が開くまでわからない。

 このほど開かれた制作発表で、愛之助は「システィーナ歌舞伎は今回が2回目の出演となりますが、七草四郎、17歳の美少年、頑張りたいと思います。僕は大阪で生まれ今も大阪に住んでいますが、13世仁左衛門が命をかけてきた上方歌舞伎、上方発信の芝居を続けていきたいと思います。このシスティーナ歌舞伎をヒントに、再演という形で大阪の松竹座で上演をさせていただけるような、願わくば東京に持っていけるような、いい作品を作りたい」と抱負を語った。

【第3回システィーナ歌舞伎「GOEMON 石川五右衛門」動画と記事はこちら】

◆第4回システィーナ歌舞伎「主天童子(しゅてんどうじ)」
《徳島公演》2011年11月13日(火)〜11月15日(木) 鳴門市の大塚国際美術館「システィーナ・ホール」
⇒詳しくは、大塚国際美術館イベント・お知らせページへ http://www.o-museum.or.jp/info/


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