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新演出と新キャストに注目「レ・ミゼラブル」制作発表会見

2012年10月25日

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写真:「レ・ミゼラブル」制作発表より=写真提供・東宝演劇部拡大「レ・ミゼラブル」制作発表より=写真提供・東宝演劇部

 仏文学の巨匠ヴィクトル・ユゴーの小説をもとに1985年にロンドンで舞台化され、以来全世界での観客総数が6千万人に迫るほどの熱狂的な支持を受けるミュージカル「レ・ミゼラブル」。19世紀初頭のフランスの動乱期を舞台に、貧困や圧政に苦しみながらも懸命に生きる民衆の姿を、美しくエモーショナルな楽曲で紡いだ同作は、日本でも87年以来幾度となく上演を重ね、数多くのファンを生んでいる。(フリーライター・岩橋朝美)

 そんなミュージカルの金字塔「レ・ミゼラブル」が、2013年4月より、舞台装置、照明、音響、衣装、登場人物のキャラクターの描き方などを一新した新演出版として登場する。新演出版にあたっては、プリンシパルを含む全キャストのオーディションを実施。応募総数約1万5千人の中から激戦を勝ち抜いた68名が、先ごろ行われた制作発表会見に臨んだ。

 たったひとつのパンを盗んだ罪で19年の刑に服し、人間不信に陥るも次第に善に目覚めていくジャン・バルジャンを演じるのは、97年より同役を演じる山口祐一郎と、韓国で「ジキル&ハイド」などの主演を務め日本ミュージカル界でも活躍するキム・ジュンヒョン。山口は新演出版にあたり、「先ほどスタンバイしている時に足が震えてしまったくらい、ドキドキしています。まったく新しい『レ・ミゼラブル』だと言われるよう全力でがんばりたい」とコメント。また、オーディションの際には「髭を剃った方がいいのか、部屋に通された時にニッコリ笑って冗談を言った方がいいのか」などさまざまなことを周囲に相談しながら臨んだことを明かした。一方のキム・ジュンヒョンは「日本の『レ・ミゼラブル』に参加できてうれしく思っています。難しい役だと思うので、みんなと力を合わせてお客様に感動を与えられる作品になるようがんばります」と意気込みを語った。

 プリンシパル全員の挨拶の後、今回新たにエポニーヌ役を務める昆夏美による「オン・マイ・オウン」、キムによる「独白」、キャスト全員による「民衆の歌」の3曲が披露された。「小さな頃から出演を夢見ていた作品で、エポニーヌは本当に演じてみたかった役」という昆は、透明感のある声で小さな体から思いを振り絞るように歌う様が印象的。可憐な中に確固たる意志が宿るエポニーヌ像の片鱗を見せた。また、キムは持ち前のパワフルで厚みのある歌声で場内を圧倒。力強く熱いジャン・バルジャン像を期待させた。

 舞台機構には大型スクリーンを設置し、ユゴー自身が描いた絵画からインスパイアされた映像と出演者の演技が混然一体となるような仕掛けや、時間の流れを意識した照明など、従来よりもリアルさを追求した演出になるという。新しく生まれ変わる「レ・ミゼラブル」に注目したい。

◆「レ・ミゼラブル」
《東京プレビュー公演》2013年4月23日(火)〜5月2日(木) 帝国劇場
《東京公演》2013年5月3日(金・祝)〜7月10日(水) 帝国劇場
《福岡公演》2013年8月3日(土)〜8月31日(土) 博多座
《大阪公演》2013年9月7日(土)〜9月23日(月・祝) フェスティバルホール
《名古屋公演》2013年10月1日(火)〜10月20日(日) 中日劇場
⇒詳しくは「レ・ミゼラブル」公式サイトへ http://www.tohostage.com/lesmiserables/

《筆者プロフィール》岩橋朝美 フリーエディター、フリーライター。WEBおよび出版を中心に、企画、編集、取材、執筆を行う。エンタテインメント、女性、仕事など、幅広いテーマで活動。


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