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スタジオライフ「11人いる!」「続・11人いる!」を連続上演

2012年12月3日

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写真:「11人いる!」に出演する荒木健太朗ら=写真提供・スタジオライフ拡大「11人いる!」に出演する荒木健太朗ら=写真提供・スタジオライフ

写真:「続・11人いる! ―東の地平 西の永遠―」に出演する松本慎也ら=写真提供・スタジオライフ拡大「続・11人いる! ―東の地平 西の永遠―」に出演する松本慎也ら=写真提供・スタジオライフ

 SFロマンの金字塔として名高い、漫画家・萩尾望都の代表作のひとつ「11人いる!」。2011年2月にスタジオライフにて完全舞台化されたこの作品が、2013年1〜4月に「続・11人いる! ―東の地平 西の永遠―」を加えた連続公演という形で待望の復活を果たす。公演に先立ち都内で制作発表イベントが行われ、原作者の萩尾望都、演出家の倉田淳、主人公を演じる松本慎也、荒木健太朗、山本芳樹ほか主要キャストが顔を揃えた。(フリーライター・岩橋朝美)

 「11人いる!」は、宇宙大学入学のため、さまざまな星からやってきた受験生たちが、外部との接触を断たれた宇宙船内で53日間に及ぶ最終試験に臨むというストーリー。1チーム10人のはずが、なぜか船内には11人いることがわかり、疑心暗鬼にとらわれる中で信頼関係を築き試練を乗り越えようとする姿がスリリングに描かれる。初演では、映像を駆使して宇宙空間に孤立する船内の緊迫感を巧みに表現し、また個性的なキャラクターをいきいきと演じたキャストが印象に残った。

 その続編である「続・11人いる! ―東の地平 西の永遠―」は、受験生のひとりであるマヤ王バセスカが統治するアリトスカ・レと宇宙大学を舞台に、政争や他国との軋轢に翻弄される若者たちの苦悩と闘いに焦点があたる。船内の密室劇であった前作から一転、スケールの大きなドラマをどのように舞台化するのかが見ものだ。

 「11人いる!」の主人公タダトス・レーンは、松本、荒木がWキャストで演じる。松本は「きっと深夜稽古とか正月返上とか(笑)、たくさんの困難が待ち受けていると思いますが、タダらに負けないようにぶつかり合って乗り越えたいと思います」とコメント。荒木は「原作の、みんながそれぞれの星の文化を話し合うシーンがとても好きです。見ず知らずの人間が集まってできた僕たち劇団にも通じるものがあり……。久しぶりに劇団員がこれだけ密接に、ひとつになって演じられることが楽しい! 一生懸命がんばります」と意気込みを語った。

 また、「続・11人いる! ―東の地平 西の永遠―」で同じくタダトス・レーンを演じる山本は、「個人としての目標は“どれだけ若返ることができるか”です」と笑いを誘いつつも、「この作品は新人から先輩方まで同じ役の分量を持って作っていくので、仲間としての結びつきを濃くしながらもひと回りもふた回りも大きく成長していけるという、劇団にとってはすごく“チャンスの多い作品”。その辺もすごく楽しみにしています」と抱負を述べた。

 脚本と演出を担当する倉田は「原作の最後に書かれた“未来へ!”という一言の意味を痛感させてくれるドラマです。昨年の初演では私たち自身も非常にたくさんの力をいただきました」「他者と向き合うことで、その他者を鏡にして自分の姿や気持ちの出口を見つけていくというストーリー。個と個のぶつかり合いだった『11人いる!』から、続編『東の地平 西の永遠』では国単位の話になります。そんな中で、彼らがどう生きていくのか、いかにして“共存”の道を見つけていくのかという課題は今、やらせていただく意味があるなと強く感じています」と語った。

 SFという体裁をとりながら、異なる環境や文化、価値観を持つ人間同士がいかに互いを認め合っていくかという普遍的なテーマを描いたこの作品。スタジオライフがどのように連作として、立体化して見せてくれるのか興味が尽きない。

◆「11人いる!」
《東京公演》2013年1月10日(木)〜20日(日) 紀伊國屋ホール

◆「続・11人いる! ―東の地平 西の永遠―」
《東京公演》2013年2月28日(木)〜3月17日(日) 紀伊國屋ホール
《名古屋公演》2013年3月20日(水・祝) 名鉄ホール
《東京公演》2013年3月30日(土) かめありリリオホール
《大阪公演》2013年4月6日(土)〜7日(日) サンケイホールブリーゼ
⇒詳しくは、スタジオライフ オフィシャルHPへ http://www.studio-life.com/

《筆者プロフィール》岩橋朝美 フリーエディター、フリーライター。WEBおよび出版を中心に、企画、編集、取材、執筆を行う。エンタテインメント、女性、仕事など、幅広いテーマで活動。


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