現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 舞台
  4. インタビュー
  5. 記事

インタビュー

ジャンポール・ゴルチエでポスター撮影「ロックオペラ モーツァルト」

2012年12月27日

印刷印刷用画面を開く

Check

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 このエントリをdel.icio.usに登録 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをBuzzurlに登録

写真:「ロックオペラ モーツァルト」に出演する中川晃教=撮影・岩村美佳拡大「ロックオペラ モーツァルト」に出演する中川晃教=撮影・岩村美佳

写真:「ロックオペラ モーツァルト」に出演する中川晃教=撮影・岩村美佳拡大「ロックオペラ モーツァルト」に出演する中川晃教=撮影・岩村美佳

 中川晃教が2013年2月に東京・東急シアターオーブ、大阪・梅田芸術劇場で上演される「ロックオペラ モーツァルト」で、主役のモーツァルトと宿敵サリエリ役を演じる。この2役を山本耕史とダブルキャストで交互に演じ、全公演に出演する。ポスター撮影ではジャンポール・ゴルチエの衣装を身にまとい、モーツァルトとサリエリを撮影。日頃から親交があるゴルチエの衣装がこの撮影でどんな意味を持ち、どんなこだわりがあったのか、そして2役に対する思いを聞いた。(フリーフォトグラファー・ライター 岩村美佳)

 中川はポスター撮影にゴルチエの衣装を用いることについて、「ハイファッションブランドで常にトップを走り続ける『ジャンポール・ゴルチエ』と、映画や舞台にもなり、その音楽自身が常に有名である『モーツァルト』がコラボレーションするだけでも面白いと思う」と話す。モーツァルトとサリエリを演じ分けるなかで、ふたつのコンセプトを広告にも対応していきたいという思いがあって、通常の演劇のチラシの作り方ではなくて、ファッション的でかっこいい広告にしたいということになったそうだ。「ゴルチエのコスチュームの大胆さと繊細さをそれぞれの役を演じるうえでどう着こなすか。演劇的ではないファッション的なかっこよさの発想を注入することで、どんな印象になるのかがチャレンジだった」ポスター撮影を終え、その瞬間を振り返った。

 山本モーツァルト×中川サリエリの「インディゴバージョン」、中川モーツァルト×山本サリエリの「ルージュバージョン」があり、ビジュアルもそのふたつのイメージを作り上げた。中川は、「自分がサリエリをやると考えたときに『インディゴ』のイメージがあるし、自分がモーツァルトと考えたときに『ルージュ』のイメージがしっくりときた」という。山本と2役を交互に演じることについては、「僕と全然違うタイプの俳優である耕史さんだからこそ生まれてくる役柄を撮影の段階でもすごく感じた。台本を読んだ印象は、モーツァルトがあって初めてサリエリなんだと。どちらもそれぞれの良さがすごく生かされて、かつ互いがどう影響しあうか、楽しむか、苦しむかの末に、『ロックオペラ モーツァルト』の本当の意味でのダブルキャストの面白みが生まれるのではないか」と分析する。「なぜふたりでスイッチするのか。演劇的おもしろさから火がついて、見に来てくれるお客さんの期待をさらに裏切りたい」という。

 中川のミュージカルデビュー作は「モーツァルト!」(2002年)。鮮烈なモーツァルトは、話題を呼び、演劇界の数々の賞を受賞し実績を残した。中川が再びモーツァルトを演じると聞くと期待も高まるが、「『ロックオペラ モーツァルト』に限って言えばサリエリがやりたかった」という。「モーツァルトを作品にするうえで、対峙する何かがあるのかなと思う。それは『モーツァルト!』では子どもの姿の神童と呼ばれるアマデであるし、『ロックオペラ モーツァルト』ではサリエリに託しているのではないかと。サリエリという人間の持っているクールさというものが、モーツァルトがいるからこそで、サリエリという人間をどこまで秒刻みでリアルタイムにみせられるか、その瞬間瞬間にサリエリが感じているモーツァルトを舞台でどう演じ見せられるのか。モーツァルトよりもモーツァルトを知らなければ演じられないと思うぐらいのサリエリだからこそやりたいと思った。役者として今までの経験を生かしていきたい、この作品にかけていきたいと思っている」と話した。

 2012年5月に行われたコンサートバージョンが12月にミュージカルとなって戻ってきた「プロミセス・プロミセス」では、中川は主役のチャックを演じた。中川は「出世を目指している若者の成長劇をリアルに演じても面白いし、その反面バカラックの音楽が『こんなことあるわけないじゃないか』と思わせてくれるファンタジーな面も面白い。このふたつの融合がこの作品の魅力だと思う。シンフォニックな音でバカラックの音楽を表現することにより、男女の愛があふれる大都会の雰囲気を見せるメトロポリスミュージカルという言葉がすごく当てはまる。そういうところまで計算しつくされたところが、ブロードウェイミュージカルの素敵なところだなと思った」と話した。

 中川が2012年12月28日に東京・HAKUJU HALLで行うコンサート「AKINORI NAKAGAWA’s THE WIZ」は、今年で3年目になる。クラシック向きのホールを使い、ピアノ1台と中川の歌だけで描くミュージカル「THE WIZ」の世界だ。今年はサプライズがあるそうで、秋に上演された「ウィズ〜オズの魔法使い〜」でグリンダ役を演じた小柳ゆきが、スペシャルカーテンコールで登場する。中川は1年目は全編英語で歌い、2年目は一部に日本語の歌詞を入れストーリーをより明確に伝えた。実際にコンサートを見た人がこの感動を伝えたいと、その輪が広がりつつあるそうだ。「作品全編がいい音楽で、もしひとりで歌ったら、観客の心のなかに世界が広がるんじゃないかと思ったのが始まり。曲だけでなく、ストーリーが面白いことも大きい。ひとりの人間が旅を通して成長していくなかで、葛藤も含めきちんと描かれている作品だからこそ、『ひとりミュージカル』という形で歌っていても、やりがいがある」という。反響を感じながらライフワークにしたいと思うようになったそうだ。そんなコンサートが3回目にしてさらにどんな進化を遂げるのかに期待したい。

〈最新情報〉
 中川晃教さんの新しいCDアルバム「AKINORI NAKAGAWA CONCERT 2012 “POPSSIC”」が、2012年12月28日に発売されることになりました。2012年9月23日に、東京で行われたライブを収録。「白鳥の湖」などのクラシック曲に自身のポップス音楽をプラスした「ポップシック」な独自の世界を表現しているほか、「Miracle of Love」や「ナユタ」などファン待望の全10曲が入っています。(オクタヴィア・レコード、税込2800円、品番OVCL−00490)

【中川晃教の写真語り 「ロックオペラ モーツァルト」はこちら 】

【「ロックオペラ モーツァルト」制作発表の詳細はこちら】

【ビルボードライブ詳細動画はこちら】

◆「ロックオペラ モーツァルト」
《東京公演》プレビュー公演:2013年2月9日(土)〜10日(日)
本公演:2013年2月11日(月・祝)〜17日(日) 東急シアターオーブ
《大阪公演》2013年2月22日(金)〜24日(日) 梅田芸術劇場メインホール
⇒詳しくは「ロックオペラ モーツァルト」公式サイトへ http://www.mozart2013.jp/

◆中川晃教コンサート「AKINORI NAKAGAWA’s THE WIZ」
《東京公演》2012年12月28日(金) HAKUJU HALL
⇒詳しくは、中川晃教オフィシャルサイトへ http://akinori.info/

〈フォトグラファー・プロフィール〉岩村美佳 フリーフォトグラファー、フリーライター。舞台関係、ファッションなどを中心に撮影してきた経験をいかし、ライターとしても活動している。「目に浮かぶ言葉」を伝えていきたい。


検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介