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GO!GO!宝塚

逞しく成長 宝塚花組・桜乃彩音

2008年10月6日

  • 日刊スポーツ記者・土谷美樹

写真初「ベルばら」に「タカラヅカの宝物というのをヒシヒシ感じる」と話す桜乃(プロフィール)

 全国ツアー中の「外伝ベルサイユのばら アラン編」(17日まで)で、主役アランの妹役、ディアンヌを熱演している花組トップ娘役・桜乃彩音。

 自身初の「ベルばら」にけいこ中から心躍らせ「普段のお芝居のおけいこ場とはやっぱり雰囲気が違ってましたね。タカラヅカにとっては“特別な宝物”という空気。一人一人の意気込みや気合の種類が違うって感じでした」と声を弾ませた。

 いつかは「ベルばらに」と願っていた。ようやく上演が決まった時は跳び上がって喜んだという。しかも、若くして自ら命を絶ってしまうディアンヌに以前から心引かれていた。池田理代子さんの原作を元に、けいこ前からイメージをどんどん膨らませていたという。

 ところが…。脚本はディアンヌが死後、美しい魂となって兄を支えるという設定に。「こういう役って初めてですし、実はすごく難しかったんです。考えれば考えるほどどんどんわからなくなって…。でも新しいパターンのお芝居ですし、いい勉強になっています」と胸を張る。

 前花組トップスター春野寿美礼の相手役に抜てきされ、主演娘役になったのは研5の時だった。当時は初々しさいっぱいの主演娘役だったが、経験を重ねその後、春野が退団。新トップ真飛聖とのコンビも3作目となり充実感いっぱいだ。

 「最初は不安がすごく大きくて『どうなっちゃうんだろう?』ってことばかり考えていました。とにかく春野さんについていけば大丈夫って言い聞かせたり。あの時は必死で頑張ることが幸せだった。でも、今は『ついて行くだけじゃダメだな』とも思うんです。自分がどうしたいのか、と考えるようになった」と、自分でも自分の成長を肌で感じている。

 「前は周りが本当に見えていなかった。自分のことだけで必死だったんです。貴重な経験をいくつもさせていただいて、だからこそ今の自分がいる。今回のディアンヌもそういう存在になると思います」。可憐さだけではない。その中に凛(りん)とした逞しさも備わってきた。【土谷美樹】

 ◆「外伝 ベルサイユのばら アラン編」  バスティーユの戦闘から約10年がたったフランス。激闘で右腕を失ったアラン(真飛聖)は廃墟と化したベルイサユ宮殿を訪れ、懐かしい青春の日々を追想。傍らに将来を悲観し自殺してしまったディアンヌ(桜乃)の魂も一緒だった−。
 荒くれ男の集まり、衛兵隊の中でも1番の剣の腕を誇ったアランは、新任上官が男装の麗人・オスカル(愛音羽麗)と聞いて「女の命令なんか聞けるか」と毒づき、決闘に。オスカルに敗れたアランだったが、やがて心引かれるようになる。オスカルに寄り添うアンドレ(壮一帆)とともに3人は固い絆で結ばれるが、革命が起こりオスカルとアンドレも志半ばで死んでいった。

 ☆桜乃彩音(さくらの・あやね)  7月11日生まれ、岡山県津山市出身。県立津山高を経て02年「プラハの春」で初舞台。その年の阪急電鉄初詣でモデルを務め翌年10月「二都物語」でバウ初ヒロイン。05年4月「マラケシュ・紅の墓標」で新人公演初ヒロイン、続く「落陽のパレルモ」でも新公ヒロインを務めた。ふづき美世の退団を受け06年6月「ファントム」で正式に花組トップ娘役に。身長163センチ。愛称「あやね」。

「GO!GO!宝塚」は毎週月曜、日刊スポーツ(大阪本社発行版)に連載中です。

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