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インタビュー

見せ場は女役? 宝塚月組・遼河はるひ&桐生園加(2)

2008年11月29日

  • 取材・文:榊原和子/写真:岸隆子

写真月組の遼河はるひ=撮影・岸隆子(プロフィール)

写真月組の桐生園加=撮影・岸隆子(プロフィール)

 今年それぞれ印象深い芝居を見せた宝塚月組の男役、遼河はるひと桐生園加。宝塚大劇場で公演中の月組『夢の浮橋』(脚本・演出:大野拓史)でも、重要な役割を演じ、主演の瀬奈じゅんをしっかり支えている。そんな2人へのインタビュー後半は、併演のショー『Apasionado!!』(作・演出:藤井大介)の見どころと、2人がさらに成長を見せた8月と9月の2つの月組公演を振り返ってもらった。

(⇒インタビュー(1))

ショーの見せ場は女役?

── 藤井大介先生のショー作品ですが、出演されるのは?
桐生 私は花組の『TAKARAZUKA舞夢!』以来で4年ぶりです。
遼河 私はすごーく昔で、99年の『から騒ぎ』というバウホール作品以来です。
── おふたりのいちばんの見せ場は?
遼河 私はせり上がりですね。中詰めの最初なんですが、瀬奈さん以外がみんな女役になるんです(笑)。
桐生 ブラジルのリオのカーニバルみたいな感じのシーンですよね。
遼河 しかも私は後ろ向きにせり上がるという意地悪な演出で(笑)。
桐生 誰だろう?とお客様は思うよね。
遼河 私でした!みたいな(笑)。10年ぶりくらいですよ、女役なんて(笑)。
桐生 私は大劇場ではほとんどないけど、ドラマシティ公演とかディナー・ショーなどで、ちょこちょことやってます。
── 本来の男役でアピールする場面もあるのでしょうね?
遼河 「ライオン」の場面ですね。瀬奈さんが人間とのハーフで、私たちはライオンで。かなりハードで面白くなりそうなシーンです。KAZUMI−BOYさんの振付も楽しみですし。 
桐生 今回はそれぞれの場面が大きいというか、長さがあるので、じっくり1つ1つのシーンにひたってもらえるんじゃないかと思っています。

月組の男役として

── 最後に、お2人の最近の仕事ですが、遼河さんは『グレート・ギャツビー』のニック、ぴったりでいい役でしたね。
遼河 ニックはすごく好きな役になりました。彼が自分のことを主張する場面ってほとんどないんですよ。みんなのことを見ている役で。表情でどう思っているか反応しなければいけないし、すごく難しいなと最初は思っていたんですが、あるとき「わかった」と思った瞬間があって、そこからはすごく楽しくなりました。出番が多かったのに、ぴたっとはまる役をやるってこんなにしんどくないものなのかと。あの役に出合って本当によかったです。
── 桐生さんは博多座の『ME AND MY GIRL』でジョン卿を演じていましたが、とてもダンディで温かかったのが印象的でした。
桐生 8月のことなのになんだかすごく昔に思えます。ジョン卿は年齢を出すのに苦労しましたが、相手役の京三紗さんに助けられてなんとか…。大劇場と東京で霧矢さんが演じてらしたので、それをお手本にしつつ、また別の自分のジョン卿を作りだしたかったのでいろいろ考えました。
 難しかったのは、気持ちだけでは演じられないんですよ、年輩の役って。たとえば仕草とか見え方とかが大事で、そこにすごく苦労しました。でも、させていただけて本当によかったです!!
── これから月組で、主演の瀬奈じゅんさんを支えながら、どんな存在を目指していきますか?
桐生 瀬奈さんを支えながら、同時に、お客様が求めているものを組全体で出していけたらいいなと思っています。綺麗だったりかっこよかったり、情熱とかがうまく届けばいいなと。ただがんばってるというより、こちらの“気”みたいなものを感じていただけるように。
遼河 瀬奈さんはもちろん霧矢さんも、いろいろ積み重ねてきたかたたちですから、そのかたたちを見習って。今回のショーは男役のかっこよさを前面に出しているショーで、大階段も黒エンビなんです。そういうところこそ昔からのファンが望んでらっしゃる宝塚だと思いますから、学年を重ねてきた私たちのキャリアで、きちんとしたものをお見せしたいし、下級生たちにも参考にしてもらいたいですね。「これが月組なんだよ」といえる素晴らしさを目指して、これからも進んでいけたらと思っています。

写真写真拡大月組公演『Apasionado!!』より=撮影・岸隆子

◆『夢の浮橋』 脚本・演出/大野拓史

◆『Apasionado!!(アパショナード)』 作・演出/藤井大介

《宝塚大劇場公演》:11月7日(金)〜12月11日(木)(詳しくは宝塚歌劇団公演案内へ)/《東京宝塚劇場公演》:2009年1月3日(土)〜2月8日(日)(詳しくは宝塚歌劇団公演案内へ

☆遼河はるひ(りょうが・はるひ):2月2日生まれ、愛知県出身。96年「CAN−CAN」で初舞台。身長174cm。愛称「AHI」。
☆桐生園加(きりゅう・そのか):9月22日生まれ、神奈川県出身。98年「シトラスの風」で初舞台。身長167cm。愛称「そのか」。


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