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インタビュー

真矢みき 舞台『シャリトーベルサイユ』で男装に挑む

2008年11月19日

  • 取材・文:佐藤さくら/撮影:桜井隆幸

 「理想の女性上司」の上位にランクインするなど、幅広い世代から人気の真矢みき。98年に宝塚歌劇団退団後は映像を中心に活躍しているが、1〜2年に一度のペースで出演している舞台は今も大切な場だという。新作『シャリトーベルサイユ』は、真矢自ら打ち合わせに参加し、映画『フラガール』などでアカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した羽原大介が脚本を担当する意欲作。後半では10年の封印を破り、男装でのショーにも挑戦するとあって注目が集まっている。

封印していた男役にあえて挑む

── 今回は、ダンサーの役なんですね。
 ヤクザの元親分の1人娘で、美貴子という役です。バブルの時代にダンス留学していて、父親が倒れたことを聞いて帰国するんですが、父親のやっている寿司屋が地上げ屋に取られそうになっていて…。そこで美貴子が男性ダンサーのみのショーパブをやって救おうとする物語です。
── なんだか男前な女性のようですが。
 物語の舞台が下町なので、美貴子も下町の女性らしい前向きに生きる女性ですね。今回脚本をお願いした羽原(大介)さんのホンが本当に面白いので、観た後で心が温かくなるような感じだと思いますよ。私はニール・サイモンとか、ヒューマニズムのあるお芝居が大好きなので、今回も楽しみなんです。
── 今回、ショーの要素がある作品をやろうと考えたのは?
 私は宝塚歌劇団を退団してまる10年になるんですけど、それって“女優”を始めて10年経ったということなんですね。だから、そろそろ封印していた男役をしてみてもいいかなと。とはいえ以前の男役をなぞるのではなく、役の美貴子が男装して踊る設定。ただ、共演の平澤智さんやTETSUさんはトップダンサーですし、今の真矢みきがお見せ出来るなかで、出来るだけ見応えのあるショーにしたいと思ってます。…って、今からかなりドキドキしてるんですけども(笑)。

大切なのは自分らしく生きること

── タカラヅカのトップスターを経て、映像の世界でも活躍中。ここでさらに前進したいというモチベーションは、どこから湧いてくるのでしょうか。
 実はいま、とても「演技が上手くなりたい」と感じてるんですよ。タカラヅカにいる時は男性の気持ちを研究し尽くして、ここ10年間は映像の技法を学んだ。その上で私に出来ることはなんだろうと思い始めたんですね。今回舞台で男装に挑むのもその為で、私にとっては芝居の基礎を固めるための貴重な場なんです。
── その真摯な姿勢が、真矢さんが「理想の上司」として名前が挙げられることの多い理由かもしれないですね。もし上司として後輩にアドバイスするなら、どんなことを?
 難しいですね…。ひとつ言うなら、私は自分らしく生きることを大切にしているかな。それは自分の嫌なところをなるべく受け入れた上でね。若い頃って、自分の嫌な面はどうしても目をつぶりがちじゃないですか。それをあえて受け入れてみる。客観視してね。そうすれば、次にどう動けばいいか分かってくると思います。私だって、そう思えてきたのは最近のこと。でも、目をそむけずに挑戦していく勇気は、これからも持っていたいですね。

◆『シャリトーベルサイユ』
場所:東京・ル テアトル銀座
期間:12月24日(水)〜28日(日)
出演:真矢みき/平澤智、TETSU(Bugs Under Groove)、IYO-P(Bugs Under Groove)、桜木涼介、中山麻聖、加藤義宗、土屋良太 他
脚本:羽原大介
演出:高橋正徳
演出・振付:広崎うらん
詳しくは公演案内のページへ

☆真矢みき:女優。大阪府出身。
宝塚歌劇団入団後、95年『エデンの東』で花組トップスターに就任。
98年『SPEAKEASY』を最後に退団。
以後、女優としてテレビや映画を中心に活躍。現在、ドラマ「ギラギラ」(テレビ朝日系)に出演中。また、主演のドラマスペシャル「男装の麗人〜川島芳子の生涯〜」(テレビ朝日系)が12月6日(土)夜9時より放送される。
08年4月には『願えばかなう!』 を出版。
真矢みきオフィシャルホームページ


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