ステージレビュー
2008年11月21日
宝塚月組公演『Apasionado!!』より=撮影・岸隆子
宝塚月組公演『Apasionado!!』より=撮影・岸隆子
一転してショー『Apasionado!!』は、前半からハイテンションで瀬奈の男役芸が繰り広げられ、見応えがある。こちらも芝居に続いて不特定多数の娘役と絡む瀬奈は、第3夜「熱視線(ケンチ・オリャール)」ではルドルフ・ヴァレンチノに扮し、刹那的な恋を演じていかにもハマっている。
中詰めでは、霧矢と瀬奈のデュエットダンスが登場。女役の霧矢がなんとも魅力的で、男役同士ということもあり迫力があるが、ここでやはりトップ娘役の不在を思い出してしまった。ほかに第5夜「熱烈(カリエンテ)」でエンブラAを務めた明日海りおが瑞々しい。
藤井の演出は中詰めのラテン場面など、最近では珍しいような“濃い”シーンを次々と繰り出してくる。どれも観客のツボを心得たもので、そのカタルシスはタカラヅカならでは。月組が今後どの方向に向かうのか不明だが、本公演に限っては芝居・ショー共に、瀬奈の魅力を最大限に生かしたといえるだろう。
◆『夢の浮橋』 脚本・演出/大野拓史
◆『Apasionado!!(アパショナード)』 作・演出/藤井大介
《宝塚大劇場公演》:11月7日(金)〜12月11日(木)(詳しくは宝塚歌劇団公演案内へ)
《東京宝塚劇場公演》:2009年1月3日(土)〜2月8日(日)(詳しくは宝塚歌劇団公演案内へ)