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2008年12月17日
『シャリトーベルサイユ』稽古場。休憩中の真矢みき
『シャリトーベルサイユ』稽古の様子
『シャリトーベルサイユ』稽古の様子
『シャリトーベルサイユ』稽古の様子
『シャリトーベルサイユ』稽古の様子
『シャリトーベルサイユ』稽古の様子。ダンスの振付を確認する真矢みき
宝塚歌劇団を退団後、10年ぶりに真矢みきが芝居とショーに挑む舞台『シャリトーベルサイユ』が、12月24日にいよいよ幕を開ける。初日まで2週間を切った某日、都内の稽古場を訪ねた。
本作は映画『フラガール』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞、『パッチギ!』で同優秀脚本賞を受賞している羽原大介が脚本を担当、演出には文学座の高橋正徳を迎えておくるハートウォーミング・コメディ。前半は日本の下町を舞台に笑って泣ける芝居をたっぷりと見せ、後半で挿入されるショー場面では真矢が男性ダンサーたちを率いて、迫力あるダンスと歌を繰り広げる意欲作だ。
稽古場に入ると、ちょうど休憩に入ったところ。真矢以外のキャストは全員男性のため、まるで大学のサークルのようなフランクな雰囲気だが、Tシャツにスウェット姿の真矢もキャストと笑いながらストレッチをするなど、久しぶりの稽古場を楽しんでいる様子だ。
やがて稽古がスタート。真矢演じる美貴子がダンス留学から帰国し、地上げ屋に乗っ取られそうな父親の寿司屋を助けるため、店の若い衆に「ダンシングパブをやろう!」と提案するシーンだ。そのダンスレッスンでたどたどしく踊る“若い衆”というのが、人気ダンスユニットBugs Under Grooveの一員であるトップダンサーTETSUとIYO−P、宝塚歌劇団の振付も担当している新進振付師で俳優の桜木涼介、そしてミュージカル『テニスの王子様』に出演経験のある中山麻聖の4人なのだから、そのギャップがたまらなくおかしい。さらに見学時は稽古休みだったが、地上げ屋側としてベテラン平澤智が加わるので、ミュージカルファンは必見だろう。
真矢もいたって真面目に彼らを指導するものの、その絶妙な間合いに思わず見学中のキャストから笑いが。TVドラマでは大人の女性といった役どころが多い真矢だが、宝塚在団中、随一と言われていたコメディエンヌぶりは健在のよう。その後、振付の広崎うらんからダンスの振り移しを受ける様子を見ていると、空気をかき回すように手足を大きく使い、キメるところはキメるという、真矢ならではの華やかなダンスも随所で堪能できるようで、こちらも楽しみ。
羽原の脚本は笑いを散りばめつつ、美貴子と父親の葛藤や現代社会を揶揄するセリフなど、“誰もが忘れかけているけれど、実は一番大切なもの”をストレートに訴えかける。美貴子が夢だったダンス留学の挫折について父親と言い合うシーンは、頬を紅潮させ強い語調で叫ぶ真矢の表情が、稽古場ながらすでに真剣そのものだ。打ち合わせ段階から作品づくりに携わってきたという真矢の、本作に込めた想いが強く伝わってきた。
再び休憩に入ると、ボロボロになった台本を熱心に読み直していた真矢。ふと呟いた「笑いの部分も結構あるけれど、笑えることを真剣にやることで伝わることがあると思う」という言葉に、本番への期待が高まった。
⇒《インタビュー》真矢みき 舞台「シャリトーベルサイユ」で男装に挑む
⇒《インタビュー》女優・真矢みき 舞台「シャリトーベルサイユ」で主演
⇒《製作発表レポート》男装は次へのステップ 真矢みき主演「シャリトーベルサイユ」
◆『シャリトーベルサイユ』
場所:東京・ル テアトル銀座
期間:12月24日(水)〜28日(日)
出演:真矢みき/平澤智、TETSU(Bugs Under Groove)、IYO-P(Bugs Under Groove)、桜木涼介、中山麻聖、加藤義宗、土屋良太 他
脚本:羽原大介
演出:高橋正徳
演出・振付:広崎うらん
※詳しくは公演案内のページへ
☆真矢みき:女優。大阪府出身。
宝塚歌劇団入団後、95年『エデンの東』で花組トップスターに就任。
98年『SPEAKEASY』を最後に退団。
以後、女優としてテレビや映画を中心に活躍。
08年4月には『願えばかなう!』 を出版。
※真矢みきオフィシャルホームページ