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インタビュー

浦井健治「不器用な男の成長を」 『回転木馬』稽古場レポ

2008年12月27日

  • 取材・文:ライター・佐藤さくら

写真拡大ボーカルレッスン中の浦井健治(左)と演出家のロバート・マックイーン、都内のスタジオで行われた「回転木馬」のワークショップで

写真ボーカルレッスン中の浦井健治、都内のスタジオで行われた「回転木馬」のワークショップで

写真拡大ボーカルレッスン中の浦井健治、都内のスタジオで行われた「回転木馬」のワークショップで

写真拡大浦井健治(左)と演出家のロバート・マックイーン、ボーカルレッスンが終わって互いに拍手。都内のスタジオで行われた「回転木馬」のワークショップで

写真拡大自身が演じるビリーは「不器用な男だと思う」と話す浦井健治。都内のスタジオで行われた「回転木馬」のワークショップで

 『サウンド・オブ・ミュージック』『王様と私』などで知られるゴールデン・コンビ、ロジャース&ハマースタインによる名作で、いまも世界中のアーティストに愛されているブロードウェイ・ミュージカル『回転木馬』。その待望の日本版が、09年の3月19日から東京・天王洲の銀河劇場で上演される。

 主役カップルの1人、ビリーを演じるのは浦井健治。街の色男として無計画に生きてきたが、愛する女性ジュリー(笹本玲奈)と出会って婚約。仕事もなく焦りを募らせた彼は、怪しい金儲けに加担し、死を選ぶはめに。だが天国の入口でジュリーが身ごもっていることを知り、ビリーは星の番人に頼んで1日だけ地上へ戻ることにする…。

 ファンタジックな設定ながら、不思議と現代の若者の焦燥感を表しているかのようなビリーは、芝居はもちろん、ドラマチックな名曲を歌いこなさなければならないミュージカル界でも屈指の難役。早速12月上旬の某日、演出家ロバート・マックイーンの来日に伴って行われたワークショップ(ボーカルレッスン)の見学に向かった。

 稽古場に入ると、ちょうど1幕の後半、ビリーが自分の子どもの行く末に想いを馳せながら独白する有名なナンバー「Soliloquy」を稽古中。セリフと歌詞でうねるように展開する歌の1小節ごとに、ロバートがテクニックと感情の両面から具体的な説明を付けてゆく。それにすぐさま応え、歌の表情を変えてみせる浦井。そのやりとりは、まるで高度なセッションを見るかのようだ。

 浦井「ロバートさんには『曲の中にビリーの感情の変化は全てあるから、あとは君がどう心をオープンにして入っていけるかだよ』と指示を頂きました。他の曲についても、2人で歌の後ろ側にある感情の流れを確認しながら進めているところです。芝居の稽古に入る前にいろいろ考えられる今の環境はすごく恵まれていると思うし、本当に幸せですね」

 さらにワークショップということで、毎回課せられているのが「宿題」だ。
 浦井「ビリーはある意味、アウトサイダーともいえる人間。19世紀のアメリカ社会のルールに入りきれなかった男なんですね。だからビリーの感情をリアルに蓄積するために、僕自身が今まで疎外感を感じた出来事や、また“こんなグループにいたままじゃいけない”と思った過去を、日記にして書いてるんです。おかげでビリーのもつ憤りが、だいぶ自然に感じられるようになった気がします」

 ロバートが「クラシックなアメリカ男の、典型のひとつ」と語るビリー。浦井の目にはどう映っているのだろう。
 「とても不器用な男なんだと思います。特に前半はチャラチャラしているように見えるけれど、本当の自分を認められていないのが分かっているから、自分を隠すためにナルシストのポーズをとっているだけなんじゃないかな。そんな自分に嫌気が差しているからこそ、ジュリーに出会って変わるんですよね。これから芝居の稽古も始まりますが、本番までには物語を通して、ビリーが次第に成長していく過程を大切に見せていきたいです」

    ※    ※    ※

特集「浦井健治in『回転木馬』」&割引チケット

 アサヒ・コムでは、09年3月に幕を開けるミュージカル「回転木馬」に密着。ビリー役の浦井健治を中心に、もう1人の主役ジュリーを演じる笹本玲奈ら豪華キャストの表情をお伝えしていきます。さらに!アサヒ・コム プレミアムではスペシャル特典として、「回転木馬」の特別割引チケットをご提供します。

スター★ファイル

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ブロードウェイミュージカル「回転木馬」
《東京公演》2009年3月19日(木)〜4月19日(日)、東京・天王洲 銀河劇場
出演:笹本玲奈、浦井健治/坂元健児、はいだしょうこ、風花舞、安原義人、川﨑麻世、安奈淳/西島千博・中川賢・三木雄馬(トリプルキャスト)/ほか
作曲:リチャード・ロジャース
脚本・作詞:オスカー・ハマースタイン2世
演出:ロバート・マックイーン
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☆浦井健治:うらい けんじ。俳優。東京都出身。
00年、テレビ朝日『仮面ライダークウガ』で俳優デビュー。
04年、『エリザベート』ルドルフ皇太子役に起用され、ミュージカル、ストレートプレイなど舞台を中心に活躍する。
06年、『アルジャーノンに花束を』で舞台初主演。同年、第31回菊田一夫演劇賞を受賞。07年2月に月刊ミュージカルの「2006年ミュージカル・ベストテン」で男優部門1位を受賞。
浦井健治オフィシャルホームページ


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