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姿月あさとがディーバに 荻田浩一が手がける『渋谷アリス』

2009年2月20日

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写真川原亜矢子=『渋谷アリス』記者会見で

写真姿月あさと=『渋谷アリス』記者会見で

写真荻田浩一=『渋谷アリス』記者会見で

写真拡大前列左から中村扇雀、川原亜矢子、姿月あさと、後列左から桜井智、長村航希、ウエタマユ、新上裕也、荻田浩一=『渋谷アリス』記者会見で

 演出家・荻田浩一が宝塚歌劇団を退団後、初めて構成・演出を手がける舞台『渋谷アリス』が、3月3日より東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演される。女優でモデルの川原亜矢子、ヴォーカリストとして活躍する元宝塚トップスターの姿月あさと、歌舞伎役者の中村扇雀を中心に、ダンスのプロフェッショナルら、多彩なキャストを揃え、100分間のノンストップショーが繰り広げられる。

 初日に向けて稽古が進む中、荻田と出演者たちの記者会見が、稽古場となっている都内のスタジオで行われた。

 荻田は作品について、「こうした不思議な面子が集まって、不思議なショーをやるというコンセプトで、劇場に来ていただいて観てもらわないとなかなかわからないような作品。今回限りの、2度と出来ない、シュールな作品になると思う」と話した。

 4年ぶりの舞台に立つ川原亜矢子は、渋谷から異空間に迷い込んだアリス、あるいはアリスになりきっている少女という設定。7人の人格を演じ分け、役柄にあわせ7回の衣装替えがある。役の演じ分けについては、それぞれのキャラクターがはっきりしているのでとまどいはないと自信をみせたが、歌や踊りは、荻田や姿月ら皆に指導を受け少しずつ進んでいると控えめな口ぶり。

 宝塚在団中からその表現豊かな歌唱力で多くのファンを魅了してきたヴォーカリスト姿月あさとは、渋谷のディーバとして美しい歌声を披露するという。普段は自分のライブやオーケストラとのコンサートが活動の中心。今回のような多彩な共演者との舞台は、自分自身への刺激にもなって楽しみだと話した。

 歌舞伎界からは女形で立役もこなす中村扇雀が参加。最初に話があったとき、内容がまったくイメージできず、「飛ばないシルク・ド・ソレイユ」と言う荻田のたとえに「それはつまらないのでは」と突っ込んだそうだ。

 しかし今はこの各界一流のメンバーの集まりにすっかり惚れこんでいる様子で、姿月の歌を聞くだけでも価値があるし、そんなそれぞれすごい人たちのパフォーマンスを一気にまとめて見せてしまおうという欲張りな舞台は、自分も客席で観たいくらいだと話す。また、自身の専門分野である日舞はもちろん、初めてのタップにも挑戦したいと意欲をみせた。

 『渋谷アリス』はダンスと歌が柱のショー作品。踊りでは新上裕也、平澤智ら一流のダンサーに加え、15歳のタップダンサー長村航希にも注目だ。会見では、世間ではまだなじみのないタップダンスのすばらしさをわかってもらえるよう全力でがんばりたいと大人顔負けのコメントを寄せた。歌では、姿月に加え、21歳のシンガーソングライター、ウエタマユが初舞台。

 こうした年代もジャンルもまったく異なるメンバーが集まった当初は、お互いあまりにも接点がないため、「マンションの理事会」みたいな空気だったと荻田。しかし、次第に相手のやることに興味が出てきて、今はお互いを吸収しあおうという意欲的な稽古場だという。それでも中村扇雀が「タップをやりたい」と言い出したときはびっくりしたと笑った。

 宝塚退団後は「いろいろな世代の人やいろいろな背格好の人、バラエティに富んだ人たちと仕事をしてみたい」と話した荻田がまさに望むとおりの環境。また、「芝居でもショーでもミュージカルでもあって、そのどれでもない、というようなものが作れればいいなと思ってます。ジャンルにとらわれないというか、既成のジャンルにないようなものを作ってみたいんです。」とも。新たなる荻田ワールドの展開に期待したい。

スター★ファイル

荻田浩一、宝塚歌劇団退団の理由を語る

 アサヒ・コム プレミアムで、荻田浩一インタビューを掲載。退団を決めた理由、“異色”と呼ばれて、そもそも荻田浩一にとっての宝塚とは何だったのか、そしてこれからのことを語ります。

 ⇒アサヒ・コム プレミアム スター★ファイル「荻田浩一インタビュー」へ

 ☆荻田浩一 演出家。94年、宝塚歌劇団入団。97年、宝塚バウホール公演『夜明けの天使たち』で演出家デビュー。08年11月、『ソロモンの指環』で退団。
 宝塚歌劇団での主な作品に『凍てついた明日』、『螺旋のオルフェ』、『マラケシュ・紅の墓標』、『A−“R”ex』、『パッサージュ』、『ロマンチカ宝塚’04』、『タランテラ!』ほか。
 宝塚在団中から外部作品も多く手がける。主な作品に『アルジャーノンに花束を』、『蜘蛛女のキス』、『WILDe BEAUTY』、『“D”永遠という名の神話』、『傾く首』ほか。

◆『渋谷アリス』
2009年3月3日(火)〜7日(土)
Bunkamuraシアターコクーン

出演:川原亜矢子、姿月あさと/新上裕也、平澤智、桜木涼介、長村航希、ウエタマユ/中村扇雀 ほか
構成・演出:荻田浩一
音楽監修:DJ Dragon
楽曲協力:槇原敬之

詳しくはローソン・チケット『渋谷アリス』特集ページへ


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