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ソニン、「ミス・サイゴン」キム役に 東京で上演

2008年7月22日

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写真キムを初めて演じるソニン

 ベトナム戦争で出会った米兵とベトナム人少女の愛と悲劇のミュージカル「ミス・サイゴン」の上演が、東京・帝国劇場で始まった。92年の日本初演から3回目。今回も実物大ヘリコプターなど大がかりな舞台装置が売り物で、今公演中に上演数が千回に達する。ソニンが、初めて主役の少女キムを演じる。

 オーディションでキムに選ばれたソニンは「合格してもキムを演じるとは限らないと知り、チャレンジに燃えた」という。キムは「環境によって強くなっていく姿が、私にすごく似ている」。ソニン自身も6歳から親元を離れて寮生活。歌手デビューしてからもユニットが解散するなど、逆境の中で生き残ってきた。

 ほとんどの観客と同様に、ソニンも戦争体験がない。戦禍を生き抜いたキムの行動に違和感を覚えるシーンもあるが、「役に魂を吹き込んで演じることで、究極の愛とは何かといった、もっと大きなクエスチョンに変わると思う」と意欲を語る。

 日本初演でキム役が評価され、ミュージカル女優の道を歩んだ本田美奈子(05年死去)は「いい目標」だ。「あんな細い体なのに、パワフルでロングトーンの歌声が出せる。少しでも近づきたい」

 キムとキャバレーのオーナー、エンジニアは各4人の複数キャスト。キムはほかに笹本玲奈、知念里奈、新妻聖子が、エンジニアは市村正親、筧利夫、橋本さとし、別所哲也が、04年の再演に続いて演じる。

 「ミス・サイゴン」は89年のロンドン初演から欧米諸国を中心に上演され、アジアでもフィリピン、香港、韓国などで演じられてきた。

 現在の各国での演出は、04年から始まった「ツアーバージョン」が主流だ。ヘリやキャデラック、ホーチミン像は映像で、装置を簡略化。制作費はオリジナル版の1割程度で済む。

 しかし、東宝は「ミス・サイゴン」を「レ・ミゼラブル」と並ぶ別格の作品と位置づけ、実物大の装置が現れるオリジナル版にこだわる。田口豪孝エグゼクティブプロデューサーは「大仕掛けのミュージカルという印象が、日本の観客にはあると思う。ツアーバージョンでは納得しない」。

 今回は初の地方公演がある。複数の劇場が意欲を示したといい、来年1月からは福岡・博多座で上演する。

 10月23日まで、帝国劇場(03・3213・7221)。09年1月3日〜3月15日、博多座(092・263・5858)。(井上秀樹)

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