これまで女性ソリストに注目が集まりがちだった新国立劇場バレエ団に、有望な実力派の男性ソリストがそろってきた。次期芸術監督デビッド・ビントレーの新作「アラジン」(15〜22日)で主役デビューを果たす八幡顕光と芳賀望の2人だ。
八幡は同劇場バレエ研修所の第2期生。165センチと小柄だが、音楽性に満ちたシャープな動きが持ち味だ。オーディションで主役を射止め、「研修所を出て密度の濃い4年を過ごせた。やっとチャンスをつかめた」と喜びを隠さない。個性的な役柄は「自分に打ってつけ」と自負する。一方で、「音の一つひとつに振りが細かく対応する。動きも速く体力的にはとてもつらい」と、心を引き締める。
昨年までKバレエカンパニーにいた芳賀は、バレエ団入団と「アラジン」の主役がほぼ一緒に決まった。アラジン役は「細かなステップがいっぱい詰まっていて大変。でも、カール・デイビスの音楽は気分が発散できて、とても楽しい」と話す。さらに「あらゆる役柄がこなせるオールマイティーのダンサーを目指したい」と、自分の将来像を描いている。(上坂樹)