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岡田利規、公房に挑む 戯曲「友達」

2008年11月14日

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写真岡田利規(左)と麿赤児

●「ファンを裏切るはず」

 安部公房の67年の戯曲「友達」を若手劇作家・演出家の岡田利規が演出し、24日まで、東京・三軒茶屋のシアタートラムで上演している。劇団チェルフィッチュを主宰し、演劇と小説の双方で注目される岡田は「他人の作品を本格的に演出するのは初めて。これまでの芝居作りと違う、すごく面白い体験でした」と語る。

 世田谷パブリックシアターが日本の現代戯曲を検証し、次代の才能を育てようと企画した公演だ。バレエ出身の小林十市、新劇の今井朋彦、元「天井桟敷」の若松武史、小劇場育ちの木野花、唐十郎の「状況劇場」出身で舞踏集団「大駱駝艦(だいらくだかん)」主宰の麿赤児……。出演者にも多彩な俳優を意図的に配した。

 一人暮らしの男(小林)の部屋にやって来た見知らぬ一家が隣人愛を唱えて勝手に居座る。ブラックユーモアと不条理に満ちた世界。岡田はどう劇化したのか。

 「ワークショップの段階でチェルフィッチュの方法を捨てた。戯曲からがっちり演出プランを作るような普通の演出法もとらなかった。だから安部さんのファンも僕の芝居を見てくれている人も裏切る上演になったと思う」

 けいこ場で俳優の身体を見つめ、戯曲と演出が不可分になった舞台をつくる。そんな岡田の作劇法を麿はこう見る。「まず体があればよいという彼の認識は自分にも共通し、信頼感がある。その上で岡田さんは、僕が舞踏で捨ててきた微細な部分も検証していく。僕の表現を『突起』とすれば、『引く』ところに彼の個性がある」

 17日休演。5千円。電話03・5432・1515(劇場)(藤谷浩二)

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