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そして火星に行き着いた 野田秀樹新作「パイパー」

2009年1月19日

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 野田秀樹主宰のNODA・MAPが、新作「パイパー」(野田作・演出)を上演中だ。宮沢りえと松たか子が姉妹役で初共演している。人類が移住して900年たった火星。姉フォボス(宮沢)と妹ダイモス(松)は懸命に暮らしているが、荒廃した惑星には終末の予感が漂っている。

 「若い頃に書いていた神話的な世界のように、着地点を決めずに大風呂敷を広げた物語。歴史をまるごと描き、演劇ならではのダイナミズムある表現にしたいと考えたら、火星に行き着いた」と野田。

 宮沢と松は、これまでそれぞれ2度、野田作品に主演した。「りえさんは外の世界を知らない役、たか子さんは外に飛び出す役だったのを、今回は入れ替えた。とても新鮮で、絶品の組み合わせです」

 教授を務める多摩美大の学生や若手劇団の俳優ら、アンサンブルも含めて60人以上が出演する。「違う資質を持つ俳優同士や若手とベテランが出会う場所になった。最初からそれが目的ではないが、演劇状況が閉塞(へいそく)していかないよう、できることはしたい」

 ロンドンで作品を作ってきた経験を踏まえて言う。「妄想的な物語こそ裏づけを深く考えないといけない。ありえない世界の話でも、俳優は腑(ふ)に落ちればどんな言葉でもしゃべれる。海外上演や翻訳を考えない分、自由に書けた」

 2月28日まで、東京・渋谷のシアターコクーンで。NODA・MAP(03・6802・6681)。

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