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演劇人集まったベニサンに幕 TPT再始動は横浜公演

2009年3月19日

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 16カ月のさよなら公演が続く歌舞伎座や、ゆかりの有名劇団が記念上演を行う新宿シアタートップス。建て替えや閉館が決まった都内の劇場では華やかなカウントダウンが相次ぐ。一方で、静かに歴史の幕を下ろした劇場もある。

 江東区新大橋のベニサン・ピットが閉館したのは1月25日。今、併設の稽古(けいこ)場ベニサン・スタジオとともに解体が進む。開場は85年。染色会社のボイラー室だった劇場と、倉庫などを転用した稽古場がフル稼働し、人気俳優も新人もが集う演劇界の縮図のようなにぎわいに満ちていた。

 トム・プロジェクト製作の最終公演「かもめ来るころ」に出演した高橋長英は「別の稽古で来た友人と、帰りに飲みに行くなんてしょっちゅうでした」。斉藤とも子は「工場時代からここで過ごした人々の喜怒哀楽の歴史が感じられました」と懐かしむ。

 93年の結成から本拠にしてきた演劇集団TPTにとり、閉館は存亡の危機だった。門井均代表は「親会社の紅三がよきパトロンとなり、自由な創作環境を与えてくれた」と振り返る。一時は活動休止も覚悟したが、近くに事務所と稽古場を確保した。

 横浜のBankART Studio NYKで22〜29日、「醜い男」(M.v.マイエンブルク作、T.O.ニーハウス演出)を上演する。「倉庫跡の殺風景な空間。初期のピットを思い出します」と門井は言う。TPT(03・3634・1351)。(藤谷浩二)

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