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熊川哲也が新たな「ジゼル」 全国公演中

2009年5月11日

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写真「ジゼル」への思いを語る熊川哲也=東京都内で

 熊川哲也率いるKバレエカンパニーが全国で、ロマンチックバレエの傑作「ジゼル」を上演中だ(30日まで)。同作の公演は3年ぶり。足のけがから復帰して二つ目の舞台となる熊川は「37歳となった今、ジゼルの死がよりリアルに感じられるようになった」という。

 熊川は最近、42歳の若さで亡くなった親友の死を見つめ、この作品を見る目が変わったという。「ジゼルは亡霊となってこの世をさまようが、僕の友人が亡くなった後も四十九日の間、周囲をさまよっている気がしてならなかった。死者と残された者の心のかかわりを理解しなければ、作品の本当のあやがわからない」

 考え抜かれたステップと音楽。「ジゼル」は「白鳥の湖」と肩を並べる名作だ、と熊川はいう。「これほど高尚な作品では、ダンサーは自己主張してる場合じゃない。むしろ、自分の体を使い、バレエの使者として奉仕すべきだ」

 自身の演出・振り付けに基づいた「くるみ割り人形」の音楽のCD(キングレコード)が出たのも話題だ。少女クララとドロッセルマイヤー老人のデュオで「眠れる森の美女」の曲を転用したり、カットやテンポを変更したり、独自の工夫が目を引く。「ダンサーの視点からテンポも変えた。音楽の世界にどっぷり生きていない僕だから出来た冒険かな。もし、『くるみ割り人形』の出来た時代に生きていたら、チャイコフスキー先生を説得する自信があるんだが」

 残りの公演は12〜17日(東京・渋谷)、19日(横浜)、23日(札幌)、25日(盛岡)、28日(名古屋)、30日(神戸)。問い合わせは電話03・3234・9999(チケットスペース)。

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