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戸田恵子、名画の人物に命吹き込む

2009年7月4日

■ミュージカル「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」

 点描画で知られる画家、ジョルジュ・スーラの代表作にまつわるミュージカル「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」に、戸田恵子が出演する。絵画と音楽、二つの芸術はどう結びつくのか。しかも、スティーブン・ソンドハイムの音楽は「ぶっちゃけ難しい」。どうして?

 19世紀末、パリの公園でジョージ(石丸幹二)のモデルをする愛人ドット(戸田)。絵に没頭し、自分を顧みないジョージと別れたドットは、米国へ去る。

 スーラの名を有名にした「グランド・ジャット島の日曜日の午後」を題材に、出演者は画中に描かれた人物となり、恋人や休日を過ごす労働者となって動き出す。「吹き出しをつけるみたいな感じ。みんなドラマがあって、いろんな人生を背負っているんだとわかります」

 「太平洋序曲」など評価の高いソンドハイムだが、「歌っても聞いても心地よくない歌がある」という。「リズムは一定なのが美しいのに、8小節が6小節半になったりして、つっかかってしまう。メロディーラインもわざといろんな音を当て込んでいく」

 なぜだろう。「人間は、いろんなリズムでしゃべるでしょう。それがそのまま歌になっている。人間を、リアルに表現しているのかもしれない」。名画の中の人物に、音楽が命を吹き込んでいる、というわけだ。

 演出の宮本亜門には「思った感じでいいです」と助言された。会場となる東京・渋谷のパルコ劇場は、普通のミュージカルに比べ舞台と客席が近い。「空間に見合った、リアルな芝居を求められている気がする」と自覚する。

 歌手でデビューしたが、その後は俳優、声優としての活躍が増えた。07年にアルバムを作り、ツアーを回った。50歳の記念イベントのつもりだったが、今年も年末にディナーショーを予定している。

 「忘れものを取り戻した気持ちになって。セリフじゃない、生の声を聞いてもらえるのが居心地良くて」。歌の合間に自分の言葉で語り、戸田ならではのパフォーマンスをできるのが楽しみという。

 「サンデー〜」は5日〜8月9日。他の出演は諏訪マリー、山路和弘、春風ひとみ、畠中洋ら。1万円。03・3477・5858(劇場)。(井上秀樹)

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